忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2025/02/04 10:49 |
【47番】熊野山・八坂寺《きくへんアルバム》
第四十七番札所、熊野山・八坂寺のアルバムです


090328_01.jpg
のどかな田園風景を見ながら、
きくへんろ初の歩き遍路です

090328_02.jpg
途中で何故かはぐれた米裕さんと合流
こちらの山門は橋のような珍しい橋門です。

090328_03.jpg
橋門を見上げると、こんな見事な天井絵が!

090328_04.jpg
迫力満点のいやさか不動尊
PR

2009/03/28 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【47番】熊野山・八坂寺《放送内容》
今回は、いつもと少し趣向を変えて、前回放送の浄瑠璃寺の駐車場から、
徒歩で、目的地である第四十七番札所、熊野山・八坂寺へと向かう一行

この周辺は札所が密集している地域で、田園風景を楽しみながら行くのも
よいかもしれません。


***********

途中、他の歩き遍路の方とも会いますが、収録しながら歩く3
人のようにしゃべりながら行く人はいません。

通常、罪障消滅を願って行うお遍路は、陀羅尼を唱えながら行くもので、
おしゃべりしたり、キョロキョロしながら歩くものではありません。

・・・などと言いながら行っている内に、道に迷ってしまった一行
(笑)

***********

歩いていると、視覚聴覚から色々な情報が入って来ます。

鳥の声に、時には癒され、時には励まされ。
また、野に咲く花に季節を感じ。

道中、民家の庭先に梅が咲いていました。

梅の徳分を表現したのが、『花兄』という呼び名です。

厳しい冬を乗り越え、ようやく巡って来た春。
どの花よりも先に咲いて、他の花が開くのを待っている、その姿。

仄かな香りながら、遠くまで漂い、我々を導いてくれる。

昼も夜も分け隔てなく、美しい香りを放ち続ける。

・・・そんな、控えめでありながらも、しっかりとした性格を、昔の人は
『兄』と表現したのでしょう。

***********

八坂寺の『八』から連想されるのが、前回も登場した衛門三郎です。

一夜の宿と食事をお願いした空海さまを口汚く罵り、鉄鉢を八つに割ると
ほどなくして八人の子供を相次いで亡くしたという衛門三郎。

真偽については色々言われていますが、人間として一番やってはならない
『身なりで他人を判断する』という事に対する戒め
を、後世に伝えるため
多少大袈裟になっている部分はあるかもしれません。

***********

八坂寺に到着した一行。

道中で地元のおばちゃんとの話に熱中するあまり、おいてけぼりになった
米裕さんも、山門前でようやく合流

この山門は、小川にかかる橋の上にあって、しかもお飾りがあるという、
大変に特徴のあるものです。

実は、こちらのお寺には役行者の影響があり、熊野権現さんをお迎えした
修験道が色濃く反映したお寺で、神社のような雰囲気も漂っています。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

ごんた、炎に包まれたお坊さんの写真を見て、

「火あぶりの刑や!

・・・と大騒ぎしていますが、実はこれ、火渡りの行を写したものです。
屋外で採燈護摩を行った後、火が残った中を歩く修行です。

「心頭滅却すれば火もまた凉し。」

・・・という言葉を説明するたけやんですが、ごんたは

「武士は食わねど高楊枝。」

・・・と混同しているようです。

一般の人なら無理な事も、修行を積んだお坊さんなら、怪我することなく
行う事が出来るのです。

他にも、煮えたぎった熱湯を、頭から次々に被る『湯加持』という修行も
あるそうですが、ごんたが連想したのは、石川五右衛門だった様で
す(笑)

***********

次は、杉本さんのてくてくインタビュー・ひとへんろ。

滋賀からいらした御夫婦、奥さんのお腹には赤ちゃんがいるそうです

御主人は、かつてバスの運転手をされていたそうで、愛媛県周辺も仕事で
訪れた事があり、土地の人の人情に惹かれ、今回お参りしたそうです。

観光も兼ねての今回のお遍路。
地元の滋賀県と比べ、伊予の国は、やはり温暖だそうです。

***********

今回のお参りは八坂寺でしたが、先にも登場した衛門三郎の、亡くなった
八人の子供達にまつわる場所について、一言。

人が亡くなり、葬られた場所に祀られる『塚』。
八人の子供達が葬られた地という事で、松山市には『八塚』という地名が
今もあるそうです。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2009/03/22 22:26 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【46番】医王山・浄瑠璃寺《きくへんアルバム》
第四十六番札所、医王山・浄瑠璃寺のアルバムです

090314_01.jpg
石段の上り口に正岡子規の俳句の石碑があります。

090314_02.jpg
九横封じ石」とあります。
なにやらその下に小さく文字が?

090314_03.jpg
「うらをごらん」

090314_04.jpg
ああ、なるほど
「薬師如来は九横(九つの災難)を救う」
として九横についての説明がありました

090314_05.jpg
本堂にたくさんお供えが
古代ハスの実の念珠もあるでよ


2009/03/14 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【46番】医王山・浄瑠璃寺《放送内容》
今回のお参りは第四十六番札所、医王山・浄瑠璃寺です。

こちらのお寺、院号は『養珠院』
『珠』とは、仏さまの持つ宝を凝縮した『宝珠』を意味していますので、
「珠を磨き、養え」という、密教の根本を表した、有り難いお名前です。

山号に『医王』とくれば、御本尊はお薬師さま。
正式には『薬師瑠璃光如来』とおっしゃいます。

科学の発達した現代にあっても、お薬師さまのお名前である『瑠璃』色は
人間の手では作る事が出来ない、有り難く貴重なものです。

かつて、室戸の地で、早朝に座禅・瞑想していたこうゆうさん。
夜が明ける寸前、空と海の青が一つになる瞬間を目の当たりにされた時、
夜と昼の境目に表れ出る色が、瑠璃色なのでは?と思われたそうです

お薬師さまの住まわれる地は、東方瑠璃光浄土。
そして、そのお薬師さまの両脇には、日光・月光の両菩薩さま。

・・・そこに答えはあるようです。

***********

境内には、正岡子規の句碑があります。

『永き日や 衛門三郎 浄瑠璃寺』

衛門三郎とは、かつて、この地で勢力を振るった豪族です。
隆盛を極めていた絶頂期、巡錫中の空海さまに対する無礼が仏罰を呼び、
次々と不幸に見舞われた事から、後に改心。

空海さまに謝罪したい一心で、四国中を歩き、空海さまを追った足跡が、
現在のお遍路の基礎となりました。

『永き日』。
その意味する事とは、何なのでしょう。

衛門三郎がお遍路を始めた、遥か遠い日の事か。
その日から今日までの永きにわたり、お遍路が受け継がれている事か。
それとも、これから未来永劫、お遍路が続いてゆく事か。

過去から未来へ。
思いを巡らせるのも、なかなか味わい深いものがあります。

衛門三郎のエピソードは、十二番・焼山寺の記事を御参照下さい。
http://kikuhenro.blog.shinobi.jp/Entry/47/

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

男が二人、話し込んでいます。
どうやら、村の『三坂峠』という難所の事で、困っている様子


なんでも、隣村からせっかく鍋を買ってきても、この場所を通りかかると
誰もがその鍋を落として、割ってしまうとの事。

村にある唯一の鍋は、今年70歳になるオタキ婆さんが、22歳の頃に、
辛うじて割らずに持ち帰る事に成功したものですが、その年代物の鍋に、
穴が開きかけているそうです。

峠道、頭上には岩の出っ張り、そして足元は湧き水と苔。

上に注意していると、足を滑らせて転んでしまう。
足元に気をつけていると、岩に頭をぶつけて、やっぱり転んでしまう。

オタキ婆さんの家に嫁いで25年になる奥さん、隣村で買った大事な鍋を
一度として無事に持ち帰った事がなく、大層悔しい思いをしている様子。

「あの出っ張りをなんとかしてくれた者には、我が娘を嫁にやる。」

・・・そんな奥さんの言葉を聞いた男衆、峠の岩を動かそうとしますが、
硬くて大きなその岩は、ビクともしません。

そんな所を通り掛った、一人のお坊さん。
岩を指差し、何事かを唱えたところ、岩は真っ二つに割れたそうです

第四十六番札所の境内には、その時に砕けた岩の半分が残っていますが、
運ぶ時についたモッコの網目から『網掛石』と呼ばれています。

岩を砕いたお坊さんは、皆さん御想像の通り、空海さま。
でも、当然ながら、娘さんを嫁にはもらいませんでした

***********

こちらのお寺、境内には仏足石や説法石など、見所が色々とありますが、
中でも有名なのが、伊吹柏槇(イブキビャクシン)。

別名を『籾大師』という、この老巨木。
お大師さまのお手植えと伝えられています。

空海さまには、お加持をして植物を元気にしたという伝説がありますが、
分かり易い形で、仏さまのみ教えを広めようとされたのでしょう。

***********

浄瑠璃寺の開基は、行基菩薩さまです。

当時は東大寺の開眼供養の頃で、その功徳が地方にも行き渡るようにと、
各地を巡錫し、お寺を建立なさったのだそうです。

大きな事業を行うに当たっては、寄付を募るために各地を奔走する事が、
現代では当たり前になっています。

遠い古代の考え方。
見直したいものです


***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2009/03/07 22:35 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【45番】海岸山・岩屋寺《きくへんアルバム》

第四十五番札所、海岸山・岩屋寺のアルバムです


090228_01.jpg
NHKさんのロケも岩屋寺にきてました

090228_02.jpg
まもなく境内!というところで見上げると。。。

090228_03.jpg
『海岸山』という山号の由来となった
お大師様が詠んだ歌です。

090228_04.jpg
杉本さんが
「人の顔に見えます
と言った岩壁です。


2009/02/28 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム

<<前のページ | HOME | 次のページ>>
忍者ブログ[PR]