今回のお参りは、第八番札所、熊谷寺です。
山号は『普明山』。
魔を払い、全てを普く照らし出す、明るい光…
衆生を悟りへと導く、仏様の御威光を表しています。
これまでの札所とは異なって、この熊谷寺は山深い場所に位置し、
「お遍路に来たぞ!」と、より強く実感出来ます。
こちらには、四国でも最古の部類に属する多宝塔が現存し、他にも
徳島県指定の文化財が数多く残されています。
大師堂は、緑に囲まれた小高い場所にありますので、下界を眺めて
これまで辿ってきた道程に思いを馳せるのも良いかもしれません。
御本尊は、千手観世音菩薩様。
一度焼失した後、昭和40年代に入って復刻されたものだそうすが
元々は、お大師様が『一刀三礼』によって御霊木から彫り上げた、
等身大の観音様だったそうです。
ここで説明
『一刀三礼』とは、一度ノミで木を刻む度に、3度礼拝をする事。
また、この場合の礼拝は『五体投地』を指します。
我々の体(=五体)は、宇宙や大地、神仏から頂いた借りもので、
その『借りものの体』を元にお返しする、という意味合いの礼拝で
真言宗にはこの五体投地を一度に百八回行うという、非常に厳しい
修行があるそうです。
因みに、お経の中の『帰依仏・帰依法・帰依僧』の『帰依』にも、
同様の意味が含まれているそうです。
**********
米裕さんの創作小話『凸凹同行記』、今回は御詠歌のお話です。
お盆になると、長屋のおばあちゃんが、小さなカネを鳴らしながら
御詠歌をうたっていたそうですが、その声が何となく薄気味悪くて
恐かった…というごんたに対し、各々の御詠歌には深い意味があり
各札所の歌は、お寺の名前や山号と同じく、御本尊やお寺の縁起が
判る事をごんたに教えるたけやん。
熊谷寺の御詠歌
『たきぎとり、水くま谷の寺にきて、なん行するも後の世のため』
行基菩薩の作と言われる法華讃嘆
『法華経を我が得しことは薪伐り、菜摘み、水汲み、事へてぞ得し
事へてぞ得し』
色々と謎の多い熊谷寺の御詠歌ですが、お釈迦様の前世譚を詠んだ
法華讃嘆…国王の地位と引き換えに、完全なる教えを得るために、
仙人の奴隷となり、身の周りの世話をしながら千年もの間仕えた後
法華経の教えを頂き、生まれ変わって悟りを開いた、というお話と
並べてみれば、理解しやすいかもしれません。
**********
最後は、道中出逢ったお遍路さんに、きょんきょんが突撃取材。
てくてくインタビュー『ひとへんろ。』!
今回は、北海道からやって来て、歩き遍路をしているという女性。
若い頃からお遍路には興味があったそうですが、仕事などの関係で
中々実行に移せなかった、との事。
特定の宗教を信仰している訳ではありませんが、各地を巡りながら
仏様の教えに触れる事が出来る点に魅力を感じて、お遍路を続けて
いるそうです。
**********
さて、お参りも終え、帰途につくのかと思いきや、人気のない方へ
どんどんと進んで行くこうゆうさん
実は、こちらのお寺への参道は、公道によって分断されてしまい、
山門を訪れる参拝者が少なくなっているとのこと。
強風の中を辿り着いた、歴史の重みを感じさせる立派な山門では、
鋭い眼光の仁王様が、不謹慎な輩が寺へ入らぬ様、睨みを効かせて
おられるのでした。
**********
…という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
山号は『普明山』。
魔を払い、全てを普く照らし出す、明るい光…
衆生を悟りへと導く、仏様の御威光を表しています。
これまでの札所とは異なって、この熊谷寺は山深い場所に位置し、
「お遍路に来たぞ!」と、より強く実感出来ます。
こちらには、四国でも最古の部類に属する多宝塔が現存し、他にも
徳島県指定の文化財が数多く残されています。
大師堂は、緑に囲まれた小高い場所にありますので、下界を眺めて
これまで辿ってきた道程に思いを馳せるのも良いかもしれません。
御本尊は、千手観世音菩薩様。
一度焼失した後、昭和40年代に入って復刻されたものだそうすが
元々は、お大師様が『一刀三礼』によって御霊木から彫り上げた、
等身大の観音様だったそうです。
ここで説明
『一刀三礼』とは、一度ノミで木を刻む度に、3度礼拝をする事。
また、この場合の礼拝は『五体投地』を指します。
我々の体(=五体)は、宇宙や大地、神仏から頂いた借りもので、
その『借りものの体』を元にお返しする、という意味合いの礼拝で
真言宗にはこの五体投地を一度に百八回行うという、非常に厳しい
修行があるそうです。
因みに、お経の中の『帰依仏・帰依法・帰依僧』の『帰依』にも、
同様の意味が含まれているそうです。
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米裕さんの創作小話『凸凹同行記』、今回は御詠歌のお話です。
お盆になると、長屋のおばあちゃんが、小さなカネを鳴らしながら
御詠歌をうたっていたそうですが、その声が何となく薄気味悪くて
恐かった…というごんたに対し、各々の御詠歌には深い意味があり
各札所の歌は、お寺の名前や山号と同じく、御本尊やお寺の縁起が
判る事をごんたに教えるたけやん。
熊谷寺の御詠歌
『たきぎとり、水くま谷の寺にきて、なん行するも後の世のため』
行基菩薩の作と言われる法華讃嘆
『法華経を我が得しことは薪伐り、菜摘み、水汲み、事へてぞ得し
事へてぞ得し』
色々と謎の多い熊谷寺の御詠歌ですが、お釈迦様の前世譚を詠んだ
法華讃嘆…国王の地位と引き換えに、完全なる教えを得るために、
仙人の奴隷となり、身の周りの世話をしながら千年もの間仕えた後
法華経の教えを頂き、生まれ変わって悟りを開いた、というお話と
並べてみれば、理解しやすいかもしれません。
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最後は、道中出逢ったお遍路さんに、きょんきょんが突撃取材。
てくてくインタビュー『ひとへんろ。』!
今回は、北海道からやって来て、歩き遍路をしているという女性。
若い頃からお遍路には興味があったそうですが、仕事などの関係で
中々実行に移せなかった、との事。
特定の宗教を信仰している訳ではありませんが、各地を巡りながら
仏様の教えに触れる事が出来る点に魅力を感じて、お遍路を続けて
いるそうです。
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さて、お参りも終え、帰途につくのかと思いきや、人気のない方へ
どんどんと進んで行くこうゆうさん
実は、こちらのお寺への参道は、公道によって分断されてしまい、
山門を訪れる参拝者が少なくなっているとのこと。
強風の中を辿り着いた、歴史の重みを感じさせる立派な山門では、
鋭い眼光の仁王様が、不謹慎な輩が寺へ入らぬ様、睨みを効かせて
おられるのでした。
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…という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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