今回のお参りは第十七番札所、瑠璃山・井戸寺です。
元は『妙照寺』という寺号でしたが、お大師さまが一夜にして掘り当てた
井戸が有名となり、やがてそちらが、正式なお寺の名前となりました。
お大師さまに関わる伝説に度々登場する、『一夜』というキーワード。
一夜にして彫り上げた、作り上げた、描き上げた・・・。
それが意味するものは、願事を成就させるための、懸命な行い。
時空を超越し、一つの事に真剣に集中して打ち込む姿勢があって、初めて
願いがかなうのです。
***********
山号から分かる通り、御本尊は薬師瑠璃光如来さま。
七難を除けて福に変えて下さるという、七体のお薬師さまです。
朱塗りの古い山門には四国一とも言われる、5メートルはあろうかという
大草鞋が奉納されています。
仏足跡信仰、そして道中の健脚を願う気持ちを表したものでしょう
ここで、こうゆうさんからのアドバイス
お寺や家庭(仏壇)に仏さまをお迎えする際は、出来るだけ大きなお姿を
想定するのが良いそうです。
奈良の大仏も、仏の世界を表現しようとした当時の職人達が、人間の手で
どれだけ大きなお姿を作る事が出来るか、一目しただけの人々を、即座に
仏の世界へと導くにはどうすれば良いか・・・
悩んだ結果が、あのお姿として表現された、とも言われているそうです。
***********
さて、米裕さんの凸凹同行記。
今回、おなじみの二人連れは、ちょっとお休み
代わって登場するのが、かつて井戸寺の門前にあったという二軒のお店、
大きな造り酒屋・丸徳と、醤油屋・しわいや
それぞれのお店の番頭さん達が、店先で何やら話し込んでいます。
丁稚の亀吉が熱を出して寝込んだと聞き、店の事はすべて番頭に任せて、
看病に専念したという丸徳の檀那さん
井戸寺の日限大師堂に一週間お参りし、汲んで帰った井戸の水を与えて、
治ったら亀吉と共にお礼参り
井戸の水面に映る自分達の姿を見て、無病息災を確認してから店に帰ると
店の他の者達にも、お陰があるからと、井戸の水を勧めました。
使用人が働いてくれるからこそ、自分が不自由なく生活出来る。
丸徳の檀那さんは、常に使用人達への感謝と尊敬の念を忘れません。
一方、しわいやの檀那さん
使用人へ出す食事のおかずと言えば、目刺しの尾かしら付き・・・でなく
尾と頭『のみ』。身の部分は、家族が食するそうです。
目刺しの尾と頭だけでは、あまりにも寂しいという使用人達の不満に対し
「醤油を飲めば、食がすすむやろ」との言葉。
それを真に受けた丁稚の定吉が早速実行し、熱を出して寝込んだところ、
「こんな阿呆はいらん」と里に帰らせる始末。
そんな檀那さんも、孫のキン坊と共に日限大師堂にお参りしたそうです。
ところが、例の井戸を覗き込んだところ、キン坊が飴玉を落としてしまい
波紋が治まらず、いつまでも姿が映ることはなかったそうです。
そのためかどうかは分かりませんが、朝から騒がしい、今日のしわいや。
聞けば、醤油樽が全て、カビにやられてしまったそうです
檀那さんの日頃の行いが祟ったのでしょうか・・・?
やがて・・・
賞味期限の改ざん。
国産大豆使用を謳っていながら、実は伴天連の遺伝子組み換え大豆。
内部告発でお上の手入れを受けたしわいやは、姿を消したそうです。
***********
非常に珍しい、七体のお薬師さまが御本尊である、こちらのお寺。
六道輪廻から解脱した、七つ目の世界・・・それは、仏の世界。
なので、仏教的には、『七』は吉祥の数字です。
末広がりの『八』の一つ前という事で、世俗的にも『七』は縁起が良い、
とされています。
偶然にも、西洋でも『ラッキー7』と言いますね。
***********
濁った水しか出なかった、この地。
お大師さまが錫杖を突いた場所を掘って行くと、澄んだ浄水が湧き出て、
そこに映ったお姿を石に刻まれたそうです。
この『面影の井戸』、特に眼病に効果があると伝わっています
因みに、その石像は『日限大師』として安置されています。
***********
お寺の御詠歌は・・・
『おもかげをうつして見れば井戸の水むすべば胸の垢やおちなむ』
願いを立てる。
期限を定めて、日限大師にお参りする。
そして成満・・・それが『胸の垢が落ちる』という事です。
胸の垢が落ちる=清浄な目や耳が顕わになる。
自身が濁っていると、身の周りにある『お陰』に気付きません。
清らかな身になると、いつも日常的に存在している『お陰』に気付いて、
それを自分のものにする事・・・それが即ち『福』です。
因みに、こちらのお寺の院号は『真福院』。
『真』にそこにある『福』を得るためには、まずは自身が清浄でなくては
なりません
***********
尚、面影の井戸の水は、料金が百円必要ですが、持ち帰る事が出来ます。
お土産に、ぜひどうぞ
・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
元は『妙照寺』という寺号でしたが、お大師さまが一夜にして掘り当てた
井戸が有名となり、やがてそちらが、正式なお寺の名前となりました。
お大師さまに関わる伝説に度々登場する、『一夜』というキーワード。
一夜にして彫り上げた、作り上げた、描き上げた・・・。
それが意味するものは、願事を成就させるための、懸命な行い。
時空を超越し、一つの事に真剣に集中して打ち込む姿勢があって、初めて
願いがかなうのです。
***********
山号から分かる通り、御本尊は薬師瑠璃光如来さま。
七難を除けて福に変えて下さるという、七体のお薬師さまです。
朱塗りの古い山門には四国一とも言われる、5メートルはあろうかという
大草鞋が奉納されています。
仏足跡信仰、そして道中の健脚を願う気持ちを表したものでしょう
ここで、こうゆうさんからのアドバイス
お寺や家庭(仏壇)に仏さまをお迎えする際は、出来るだけ大きなお姿を
想定するのが良いそうです。
奈良の大仏も、仏の世界を表現しようとした当時の職人達が、人間の手で
どれだけ大きなお姿を作る事が出来るか、一目しただけの人々を、即座に
仏の世界へと導くにはどうすれば良いか・・・
悩んだ結果が、あのお姿として表現された、とも言われているそうです。
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さて、米裕さんの凸凹同行記。
今回、おなじみの二人連れは、ちょっとお休み
代わって登場するのが、かつて井戸寺の門前にあったという二軒のお店、
大きな造り酒屋・丸徳と、醤油屋・しわいや
それぞれのお店の番頭さん達が、店先で何やら話し込んでいます。
丁稚の亀吉が熱を出して寝込んだと聞き、店の事はすべて番頭に任せて、
看病に専念したという丸徳の檀那さん
井戸寺の日限大師堂に一週間お参りし、汲んで帰った井戸の水を与えて、
治ったら亀吉と共にお礼参り
井戸の水面に映る自分達の姿を見て、無病息災を確認してから店に帰ると
店の他の者達にも、お陰があるからと、井戸の水を勧めました。
使用人が働いてくれるからこそ、自分が不自由なく生活出来る。
丸徳の檀那さんは、常に使用人達への感謝と尊敬の念を忘れません。
一方、しわいやの檀那さん
使用人へ出す食事のおかずと言えば、目刺しの尾かしら付き・・・でなく
尾と頭『のみ』。身の部分は、家族が食するそうです。
目刺しの尾と頭だけでは、あまりにも寂しいという使用人達の不満に対し
「醤油を飲めば、食がすすむやろ」との言葉。
それを真に受けた丁稚の定吉が早速実行し、熱を出して寝込んだところ、
「こんな阿呆はいらん」と里に帰らせる始末。
そんな檀那さんも、孫のキン坊と共に日限大師堂にお参りしたそうです。
ところが、例の井戸を覗き込んだところ、キン坊が飴玉を落としてしまい
波紋が治まらず、いつまでも姿が映ることはなかったそうです。
そのためかどうかは分かりませんが、朝から騒がしい、今日のしわいや。
聞けば、醤油樽が全て、カビにやられてしまったそうです
檀那さんの日頃の行いが祟ったのでしょうか・・・?
やがて・・・
賞味期限の改ざん。
国産大豆使用を謳っていながら、実は伴天連の遺伝子組み換え大豆。
内部告発でお上の手入れを受けたしわいやは、姿を消したそうです。
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非常に珍しい、七体のお薬師さまが御本尊である、こちらのお寺。
六道輪廻から解脱した、七つ目の世界・・・それは、仏の世界。
なので、仏教的には、『七』は吉祥の数字です。
末広がりの『八』の一つ前という事で、世俗的にも『七』は縁起が良い、
とされています。
偶然にも、西洋でも『ラッキー7』と言いますね。
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濁った水しか出なかった、この地。
お大師さまが錫杖を突いた場所を掘って行くと、澄んだ浄水が湧き出て、
そこに映ったお姿を石に刻まれたそうです。
この『面影の井戸』、特に眼病に効果があると伝わっています
因みに、その石像は『日限大師』として安置されています。
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お寺の御詠歌は・・・
『おもかげをうつして見れば井戸の水むすべば胸の垢やおちなむ』
願いを立てる。
期限を定めて、日限大師にお参りする。
そして成満・・・それが『胸の垢が落ちる』という事です。
胸の垢が落ちる=清浄な目や耳が顕わになる。
自身が濁っていると、身の周りにある『お陰』に気付きません。
清らかな身になると、いつも日常的に存在している『お陰』に気付いて、
それを自分のものにする事・・・それが即ち『福』です。
因みに、こちらのお寺の院号は『真福院』。
『真』にそこにある『福』を得るためには、まずは自身が清浄でなくては
なりません
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尚、面影の井戸の水は、料金が百円必要ですが、持ち帰る事が出来ます。
お土産に、ぜひどうぞ
・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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