今回のお参りは第三十一番札所、五台山・竹林寺です。
高知有数の観光スポット
の一角に位置するこちらのお寺。
お遍路さんは勿論、多くの観光客で賑わっていますが、一歩境内に入ると
歴史を感じさせる、静かな空間が広がっています
***********
8世紀。
唐の五台山で、文殊菩薩から教えを授かる夢を御覧になった聖武天皇が、
国内で五台山に似た地形・相応しい場所を探すように、との命を下され、
それに応えて行基さまが開山されたのが、この竹林寺です。
文殊さまで連想するのが『三人寄れば文殊の智慧』。
『三人集まれば、優れたアイディアが出る』
と理解されているこの言葉、
本当は『アイディアを独り占めするのではなく、智慧者が三人集まれば、
より大きな成果が得られる』という意味だそうです。
***********
本堂目指して登る内に、石段の一段一段の高さはどの様に決められるのか
気になった杉本さん
こうゆうさんの回答は次の通り

基本は、坂道の傾斜とのバランスによります。
ただ、修行の道場は、厳しさを表すため、高めに造られるそうです
朝鮮など、唐の影響が強い地域も、段差を高く創られている、との事。
また、お城の石段も高めですが、これは防衛上の戦略です
***********
さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小咄、凸凹同行記。
竹林寺に到着したごんた、いきなり「タケバヤシさぁ~んっ!!
」・・・と
お友達の名前を呼んでいます。
故郷の高知へ帰った竹林さんが、歩き遍路を頑張っているのごんたの事を
励ましてくれる夢を見た事から、竹林寺を竹林家と思い込んだようです。
たけやんは笑いながら、この竹林寺が、実は聖武天皇の夢見がきっかけで
行基さまによって開山された事を教えます。
その行基さま、文殊菩薩さまの生まれ変わりと言われていたそうですが、
こんな不思議なエピソードが残っています。
南天竺の婆羅門僧正というお坊さんが、文殊菩薩さまのおられるという、
中国の五台山を目指し、旅をされました
しかし、現地に着くと、ある老人から
「文殊菩薩さまは日本に生まれ変わり、衆生を救っておられる。」
という話を聞かされました。
そこで婆羅門僧正は、船で日本を目指し
、天平七年八月、到着したのが、
難波の津。
折しもそこでは、行基さまが大法要を営まれていました。
行基さまと婆羅門僧正。
笑顔で交わし合った言葉は、梵語・・・古代インド語だったそうです。
このお二人、かつてお釈迦さまの下で共に修行をなさったという間柄で、
行基さまは、文殊菩薩さまであった・・・というお話です。
***********
続いては、杉本さんのてくてくインタビュー・ひとへんろ。

静岡の沼津から、お仲間7名でいらしたという女性。
彼女が首に巻いた、ガーゼ生地のタオルに目がとまった杉本さん。
その用途を尋ねると、汗とりと、手を拭くため、という事でした。
お遍路に出るに当たり、必ず身につけている品を紹介して頂くと・・・
携帯電話
線香・蝋燭をすぐ取り出せる入れ物
錠剤入れ
守り本尊である阿弥陀さまのケース
・・・との事。
自立して、自分の足で最後まで歩みたい、と決意を語って下さいました
***********
大師堂正面の階段を登ると、朱色の五重塔に到着します。
お釈迦さまのお舍利(骨)を納めた場所に、一本の高い軸を建てた、という
『ストゥーパ』が日本に伝わり、独自の発展を遂げたのが、『塔』です。
遠くからでも、お釈迦さまに見守って頂ける。
離れていても、その姿を見れば、功徳を感じる事が出来る。
塔を、出来るだけ高く造るのは、その様な理由からです。
***********
また、境内には『一言地蔵』という、望みをたった一つだけ聞いて下さる
お地蔵さまがいらっしゃいます。
『
一つだけ』と限定されると、人は悩むもの
・・・それだけ、自分は煩悩の多い存在、という事実に気付かされます。
尚、米裕さんは迷う事なく、一つのお願いをされたそうです
「皆が、幸せでありますように。
」
***********
文殊菩薩さまと言えば、智慧の仏さま。
智慧と言えば、理論とか理屈・・・頭の中の考え、と思いがちです。
しかし、文殊菩薩さまについては、こんなお話が伝わっています。
善財童子という人が、色々な人に修行の方法を尋ねて回っていましたが、
納得出来る答を得られないでいたところ、文殊菩薩さまに出会いました。
善財童子は、これまでと同様に、何かよい修行方法はないかと尋ねると、
文殊菩薩さまは、黙って南を指差されたそうです
そのお導きに従い、善財童子は南を目指し、53もの苦難にも打ち勝って、
やがて悟りを開いたそうです。
智慧は『頭の中』から出て来る印象ですが、実際には、自らの体を使い、
様々な経験を積み重ねる事で、初めて身につくものなのです。
尚、この『53の苦難』を元に、東海道五十三次が定められたと言われます。
また、文殊菩薩さまのとった『南を指す』という行動。
・・・『指南』という言葉の語源、という説もあるそうです。
***********
・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
高知有数の観光スポット

お遍路さんは勿論、多くの観光客で賑わっていますが、一歩境内に入ると
歴史を感じさせる、静かな空間が広がっています

***********
8世紀。
唐の五台山で、文殊菩薩から教えを授かる夢を御覧になった聖武天皇が、
国内で五台山に似た地形・相応しい場所を探すように、との命を下され、
それに応えて行基さまが開山されたのが、この竹林寺です。
文殊さまで連想するのが『三人寄れば文殊の智慧』。
『三人集まれば、優れたアイディアが出る』

本当は『アイディアを独り占めするのではなく、智慧者が三人集まれば、
より大きな成果が得られる』という意味だそうです。
***********
本堂目指して登る内に、石段の一段一段の高さはどの様に決められるのか
気になった杉本さん

こうゆうさんの回答は次の通り


基本は、坂道の傾斜とのバランスによります。
ただ、修行の道場は、厳しさを表すため、高めに造られるそうです

朝鮮など、唐の影響が強い地域も、段差を高く創られている、との事。
また、お城の石段も高めですが、これは防衛上の戦略です

***********
さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小咄、凸凹同行記。
竹林寺に到着したごんた、いきなり「タケバヤシさぁ~んっ!!

お友達の名前を呼んでいます。
故郷の高知へ帰った竹林さんが、歩き遍路を頑張っているのごんたの事を
励ましてくれる夢を見た事から、竹林寺を竹林家と思い込んだようです。
たけやんは笑いながら、この竹林寺が、実は聖武天皇の夢見がきっかけで
行基さまによって開山された事を教えます。
その行基さま、文殊菩薩さまの生まれ変わりと言われていたそうですが、
こんな不思議なエピソードが残っています。
南天竺の婆羅門僧正というお坊さんが、文殊菩薩さまのおられるという、
中国の五台山を目指し、旅をされました

しかし、現地に着くと、ある老人から
「文殊菩薩さまは日本に生まれ変わり、衆生を救っておられる。」
という話を聞かされました。
そこで婆羅門僧正は、船で日本を目指し


難波の津。
折しもそこでは、行基さまが大法要を営まれていました。
行基さまと婆羅門僧正。
笑顔で交わし合った言葉は、梵語・・・古代インド語だったそうです。
このお二人、かつてお釈迦さまの下で共に修行をなさったという間柄で、
行基さまは、文殊菩薩さまであった・・・というお話です。
***********
続いては、杉本さんのてくてくインタビュー・ひとへんろ。


静岡の沼津から、お仲間7名でいらしたという女性。
彼女が首に巻いた、ガーゼ生地のタオルに目がとまった杉本さん。
その用途を尋ねると、汗とりと、手を拭くため、という事でした。
お遍路に出るに当たり、必ず身につけている品を紹介して頂くと・・・




・・・との事。
自立して、自分の足で最後まで歩みたい、と決意を語って下さいました

***********
大師堂正面の階段を登ると、朱色の五重塔に到着します。
お釈迦さまのお舍利(骨)を納めた場所に、一本の高い軸を建てた、という
『ストゥーパ』が日本に伝わり、独自の発展を遂げたのが、『塔』です。
遠くからでも、お釈迦さまに見守って頂ける。
離れていても、その姿を見れば、功徳を感じる事が出来る。
塔を、出来るだけ高く造るのは、その様な理由からです。
***********
また、境内には『一言地蔵』という、望みをたった一つだけ聞いて下さる
お地蔵さまがいらっしゃいます。
『


・・・それだけ、自分は煩悩の多い存在、という事実に気付かされます。
尚、米裕さんは迷う事なく、一つのお願いをされたそうです

「皆が、幸せでありますように。

***********
文殊菩薩さまと言えば、智慧の仏さま。
智慧と言えば、理論とか理屈・・・頭の中の考え、と思いがちです。
しかし、文殊菩薩さまについては、こんなお話が伝わっています。
善財童子という人が、色々な人に修行の方法を尋ねて回っていましたが、
納得出来る答を得られないでいたところ、文殊菩薩さまに出会いました。
善財童子は、これまでと同様に、何かよい修行方法はないかと尋ねると、
文殊菩薩さまは、黙って南を指差されたそうです

そのお導きに従い、善財童子は南を目指し、53もの苦難にも打ち勝って、
やがて悟りを開いたそうです。
智慧は『頭の中』から出て来る印象ですが、実際には、自らの体を使い、
様々な経験を積み重ねる事で、初めて身につくものなのです。
尚、この『53の苦難』を元に、東海道五十三次が定められたと言われます。
また、文殊菩薩さまのとった『南を指す』という行動。
・・・『指南』という言葉の語源、という説もあるそうです。
***********
・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

PR
トラックバック
トラックバックURL: