今回のお参りは第八十六番札所、補陀落山・志度寺です。
札所も残す所あと3ヶ寺となり、番組はいよいよ大詰め
米裕さん、早くも感涙にむせんでいます
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こちら、御本尊は十一面観世音菩薩さまで、山号にもある『補陀落』とは
観音さまのいらっしゃる浄土の事。
その浄土に憧れ、信仰する事を『補陀落浄土渡海信仰』と言うのですが、
当時の都だった近畿地方へは、仏教を始めとする大陸の様々な先進文化が
西の海から伝わって来た事から、瀬戸内海を隔てて西側に位置する四国を
浄土の入り口と考えた・・・というのが、米裕さんの説です
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こちらのお寺、開基は六百年代。
あの行基さまが活躍された頃よりも、更に前の時代になります。
そんな歴史の古いお寺ですから、創建当初の寺号もはっきりしません。
志度寺の『志(し)』の音は、四国の『四』や、『死』にも通じます。
発心・修行・菩提・涅槃という、修行の段階を表現する『四』。
ネガティブな意味でなく、仏の浄土も表現し得る『死』。
ひょっとすると、何らかのつながりがあるのかもしれません。
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自然豊かな境内を進むと、緑をかき分けてお参りしているような印象。
観音浄土の入り口と考えられていただけあり、最澄さまや空海さまを始め
こちらのお寺には、著名な和尚さまが数多く足を運ばれたそうです。
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さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。
その歴史から分かる通り、貴重な文化財が数多く現存する志度寺ですが、
たけやんによると、中でも、鎌倉時代に当たる1300年代に作
られたという
『絹本著色志度寺縁起』六幅の絵図は、お寺の縁起が鳥瞰図で描かれた、
大変に面白いものだそうです
御本尊である十一面観音像の謂れを説いた、一巻目の絵図。
二巻目と三巻目は、謡曲・海女の原型にもなった、珠とりの海女の物語。
以下、四巻目は白杖童子縁起と当願暮当之縁起、五巻目が松竹童子縁起、
そして六巻目の阿一蘇生之縁起へと続きます。
こういったお寺の縁起物語は、その不思議や功徳を分かりやすく説く事で
勧進にも使われましたが、同時に神仏と我々の日常生活の密接な関係や、
戒め、子供に道徳を教えるという役目も担っていたのです。
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諸堂をお参りさせて頂くと、竜の彫り物が多い事に気付きます
海が近い地域には、深刻な自然災害としての『海難』が付きものですが、
怪物とも表現し得る忌むべき災いが、仏法によって改心させられた姿を、
『竜』として表現しているのです
『自然の荒ぶる神が災いをもたらす』という考え方は日本独自のもので、
『竜巻』という表現は、その典型の一つかもしれません。
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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
札所も残す所あと3ヶ寺となり、番組はいよいよ大詰め
米裕さん、早くも感涙にむせんでいます
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こちら、御本尊は十一面観世音菩薩さまで、山号にもある『補陀落』とは
観音さまのいらっしゃる浄土の事。
その浄土に憧れ、信仰する事を『補陀落浄土渡海信仰』と言うのですが、
当時の都だった近畿地方へは、仏教を始めとする大陸の様々な先進文化が
西の海から伝わって来た事から、瀬戸内海を隔てて西側に位置する四国を
浄土の入り口と考えた・・・というのが、米裕さんの説です
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こちらのお寺、開基は六百年代。
あの行基さまが活躍された頃よりも、更に前の時代になります。
そんな歴史の古いお寺ですから、創建当初の寺号もはっきりしません。
志度寺の『志(し)』の音は、四国の『四』や、『死』にも通じます。
発心・修行・菩提・涅槃という、修行の段階を表現する『四』。
ネガティブな意味でなく、仏の浄土も表現し得る『死』。
ひょっとすると、何らかのつながりがあるのかもしれません。
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自然豊かな境内を進むと、緑をかき分けてお参りしているような印象。
観音浄土の入り口と考えられていただけあり、最澄さまや空海さまを始め
こちらのお寺には、著名な和尚さまが数多く足を運ばれたそうです。
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さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。
その歴史から分かる通り、貴重な文化財が数多く現存する志度寺ですが、
たけやんによると、中でも、鎌倉時代に当たる1300年代に作
られたという
『絹本著色志度寺縁起』六幅の絵図は、お寺の縁起が鳥瞰図で描かれた、
大変に面白いものだそうです
御本尊である十一面観音像の謂れを説いた、一巻目の絵図。
二巻目と三巻目は、謡曲・海女の原型にもなった、珠とりの海女の物語。
以下、四巻目は白杖童子縁起と当願暮当之縁起、五巻目が松竹童子縁起、
そして六巻目の阿一蘇生之縁起へと続きます。
こういったお寺の縁起物語は、その不思議や功徳を分かりやすく説く事で
勧進にも使われましたが、同時に神仏と我々の日常生活の密接な関係や、
戒め、子供に道徳を教えるという役目も担っていたのです。
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諸堂をお参りさせて頂くと、竜の彫り物が多い事に気付きます
海が近い地域には、深刻な自然災害としての『海難』が付きものですが、
怪物とも表現し得る忌むべき災いが、仏法によって改心させられた姿を、
『竜』として表現しているのです
『自然の荒ぶる神が災いをもたらす』という考え方は日本独自のもので、
『竜巻』という表現は、その典型の一つかもしれません。
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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。
詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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