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2025/05/13 00:55 |
【37番】藤井山・岩本寺《きくへんアルバム》
第三十七番札所、藤井山・岩本寺のアルバムです

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山門左の仁王様です。
迫力あります


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鐘楼の前におられたお大師様像です。


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本堂の天井絵です
1枚1枚じっくり鑑賞したいところですが、
首が痛くなりますね

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お参りを終えてくつろいでいるところです
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2008/10/25 17:44 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【37番】藤井山・岩本寺《放送内容》
今回のお参りは第三十七番札所、藤井山・岩本寺です。

落ち着いた雰囲気のこちらのお寺、かつては大変に栄えた場所だそうで、
門前の町並みに、かつての面影が残っています。

院号は『五智院』といい、御本尊がお不動さま・観音さま・阿弥陀さま・
お薬師さま・お地蔵さま
の五尊という、大変に珍しいお寺です

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天平時代、行基さまが開かれた当時は『福円満寺』と称したそうですが、
お大師さまの時代に五社五カ寺を建立し、町全体を曼荼羅と見立てての
配置をされたようです。

仏教には、人の運命を司ると言われる北斗七星を拝む作法がありますが
特に、真冬の節分には『星供養』と言う、一年間生命をつなぎ、輝かせる
非常に重要な行があります

星供養に使われる『星供曼荼羅』を、この地上に表現した最初の場所が、
この札所だと言われています。

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さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小咄、凸凹同行記。

岩本寺には七不思議が伝わっている、とたけやんから聞かされたごんた、
『トイレの花子さん』のような怪談を連想して、震え上がっていますが
それは恐い話ではなく、お大師さまにまつわる伝説のようです

///////////

 子安桜

手水場で産気づき、苦しむ女性がいる所に通りがかったお大師さま。
柄杓の底を抜いて「底が抜けた。遮るものは何もない。早く出てこい。」
そうおっしゃると、女性は苦しむ事なく、子供を出産したとの事
以後、安産祈願として底を抜いた柄杓が、周囲のお寺に奉納されるように
なったそうです。

 三度栗

ある子供が、通りがかったお大師さまに栗をお接待した時の事。
お大師さまがその子供に、何か願いがないかとお尋ねになったところ、
「年に何度も栗が採れたら、みんな喜ぶのに。と答えました。
すると次の年から、年に三度栗が収穫出来るようになったそうです

 口なし蛭

田植え時期、に血を吸われて困っている農民を見たお大師さま。
蛭の口封じのお加持をなさいました。
するとその土地の蛭は、人に吸い付かなくなったそうです

 桜貝

桜の時期
既に花が散ってしまったのを残念がったお大師さまが歌を詠んだところ、
浜辺の貝殻が花びらに姿を変え、お大師さまを慰めたそうです

 筆草

お大師さまが使い古したを土に埋めたら、そこから草が生えました
抜いてみると、根が筆の形をしていたそうです。

 尻なし貝

伊尾木川を渡られたお大師さま、巻貝の先で足に怪我をされました
そこで尖った貝の先端を丸くされたところ、それ以後、足を怪我する人は
いなくなったそうです。

 戸たてずの庄屋

人を泊めると、気配で屋敷に泥棒が入り困っている庄屋さんがいました
それを聞いたお大師さまは、一晩泊めてもらったお礼にと、泥棒に入ると
手足が痺れる祈祷
を行いました。
すると、以後は戸をたてなくても泥棒が入らなくなったそうです。

///////////

お大師さまは庶民の味方
「お大師さまなら、なんとかして下さる。」
・・・そんな願いの込められた伝説です。

***********

本堂内部は、いわゆる『町のお寺さん』といった雰囲気。
お花と、お供えと、椅子や座布団、そして扇風機・・・

人々の命を伸ばし、磨くという役割を負った、地域の人々の信仰を集める
『道場』としてのリアルさが伝わってきます。

色紙大のカラフルな天井板が、格子で区切られた『格(ゴウ)天井』。
木は、打ち付けるのでなく、組み合わせる事で、強度が増すそうです
更に、風や地震などについては、その揺れを逃がす事が出来ます。

この格天井は、神仏をお祀りする場所に採用されている建築様式ですが、
仏と神・・・この世、そしてあの世が全て繋がり、包まれる形を
格子や障子、建具、果ては畳の目といった、細い木や、線の交わる様子で
表現しているそうです

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境内には、新旧の建物が混在していますが、手水場にある見事な彫り物
かつての繁栄を偲ばせる巨大な鐘楼堂など、多くの見所があります。

中でも目を引くのが、歓喜天さまをお祀りした円堂
筒に屋根がついた造形ですが、建物表面は木材の曲面をそのまま生かした
とても珍しいものです。

他にも、境内すぐ脇の林を列車が走ったりと、鉄道マニアにもお薦め(笑)

じっくり、時間をかけてお参りしたいお寺です

***********

土佐の国は、修行の道場

次の札所、三十八番・金剛福寺まで、車で94km、2時間30分の距離
歩きでは、86~90km、所要時間は・・・何と、28時間

ひたすら歩く、足摺の行です。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2008/10/19 18:50 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【36番】独鈷山・青龍寺《きくへんアルバム》
第三十六番札所、独鈷山・青龍寺のアルバムです

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ペットはダメダメ!ですよ。

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山門前で収録中
とても古く味わい深い山門です。

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三十三観音が並んでいます。

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ご本尊の波切不動明王さま
力強いお姿ですね

2008/10/11 17:31 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【36番】独鈷山・青龍寺《放送内容》
今回のお参りは第三十六番札所、独鈷山・青龍寺です。

海を眺めながらの、快適な道中でしたが、かつては渡し船を利用するしか
参拝の手段がなかった、こちらのお寺

空海さまがこの地を巡錫されていた当時、八人の船頭が御案内した事から
代々、その子孫のみが、渡し守となる事を許されていたそうです。

***********

山号は、密教法具の『独鈷杵』に由来するお名前です。
これは古代インドの武器ですが、そこから転じて、魔を払うものとして、
密教に取り入れられました。

空海さまが、日本に密教を広めるのに、相応しい場所を探すに当たって、
法具にその役目を託され、投げ上げられた三鈷杵が落ちた地が、高野山。
そして、独鈷杵が落ちたのが、この場所だったと伝えられています。

また寺号は、若きお大師さまに密教の全てをお授け下さった、師匠である
唐の恵果和尚を偲んで、そのお師匠さまのお寺の名前である『青龍寺』
頂いたそうです。

***********

二百段の石段を上って行くと、左手には、小振りながらも立派な三重塔
見えて来ます。

迫力ある仁王門を入ると、境内には滝などの水行場があり、山の中という
立地も相俟って、高野山に似た雰囲気です。

御本尊は、波切不動明王さま
荒れた海を切り裂き、航海の安全を守護する仏さまです

お大師さまが唐へ渡られた当時、旅、特に航海は、命懸けのものでした

苦労の末に授けて頂いた尊いみ教えを日本に伝えるには、生きて還らねば
なりません。

お大師さまは航海の安全を祈念し、自ら波切不動明王さまの像を刻むと、
船の先端にお祀りされたそうです

一説には、その像がそのまま御本尊として安置されているとの事ですが、
航海の安全をお守り下さるというお役目から、海の玄関口という事もあり
古くから地元の方々に親しまれ、信仰を集めています。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小咄、凸凹同行記。

『青龍寺』という寺号を見て、何やらしたり顔のごんた
これまでのお参りで、たくさんのお寺の『いわれ』を聞かせて頂いたので
名前を見れば、そのお寺の縁起がわかる・・・と、自信満々。

では、ごんたの語る『青龍寺縁起』、聞かせて頂きましょう。

///////////

昔、このお寺の裏の山には巨大な龍が棲んでいて、食べ物や酒ばかりか、
生け贄として娘を供えさせるなど、横暴の限りを尽くしていました。

村を救うには、娘を差し出すしか・・・
でも、我が娘を人身御供とするなど、お父っつぁんには耐えられません。

そんな村人達の話を聞いていたのが、股旅者の・・・
いや、スーパーヒーロー我らがお大師さま!!

高らかな笑い声と共に登場して、見事に悪者の龍を征伐し・・・

///////////

残念ながら、たけやんが教えてくれた事実では、悪者の龍も、若い娘も、
スーパーヒーローも、無関係みたいです(笑)

***********

続いては、杉本さんのてくてくインタビュー・ひとへんろ。

いい色に日焼けした、東京からの歩き遍路の男性。
大きなリュックを背負っての旅のようですが、お参りに際し、

『これは必ず必要

というものは必ずしもなくて、

『無いなら無いで、何とかなる

・・・との事。
人によって、それぞれ巡り方も違うので、スタイルは異なるそうです。

共に働いていた後輩が亡くなった事が、お遍路のきっかけだそうですが、
実際に巡って感じるのは、日常でも味わう事の出来る、親切の有り難さや
人の暖かみに、より長い時間に渡って触れていられる事
だそうです

***********

境内でひと際目を引くのが、近年再建された、お大師堂。

宮建築の粋を極めた建物は、複雑な木組みの、装飾の美しさは勿論の事、
地震や風水害に耐えるための強度も考えられての造りです。

気候の厳しい土地故に、鉄筋コンクリートなどに建て替えたくなる所を、
敢えて古来の様式に則った方法での再建には、本当に頭が下がります。

唐の恵果和尚から密教のすべてを授かり、日本へと帰国した空海さま
その後間もなく唐の国は滅亡、彼の地の密教も途絶えてしまいましたが、
弘法大師空海さまの手によって、この日本の地で、密教は完成しました。

恵果和尚さま、そして若き日の空海さまを偲びながら、独鈷杵に示された
この地で、苦難の末に無事帰り着いた、求道の旅を味わいたいものです。

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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2008/10/05 21:48 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【35番】医王山・清瀧寺《きくへんアルバム》
第三十五番札所、医王山・清瀧寺のアルバムです

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第34番札所 本尾山種間寺にあった底抜けひしゃくが
ここにもありました!
写真が小さくて見にくいですが、
左側面にたくさんぶら下がってました。

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展望台からの見晴らしは最高でした

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お寺の名前にもなっている清滝

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納経所へおじゃまします。

2008/09/27 17:50 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム

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