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2025/02/03 16:52 |
【62番】天養山・宝寿寺《きくへんアルバム》
第六十二番札所、天養山・宝寿寺のアルバムです

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天養山宝寿寺の境内です。
広々とスッキリとしています

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本来、正面にあるこの建物が本堂だったようです。

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米裕さんも穏やかに収録中です

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香炉堂に吊り下げられてました。
レトロでおしゃれです
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2009/11/14 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【62番】天養山・宝寿寺《放送内容》
今回のお参りは第六十二番札所、天養山・宝寿寺です。

前回訪れた香園寺からほど近い、平野部に位置するこちらのお寺。

こじんまりした、本当に普通の『町中のお寺』という風情の札所ですが、
歴史は古く、開基は空海さま。

御本尊の十一面観音像も、空海さま作と伝えられています。

***********

通りから近く、裏には線路があり、また境内もあまり広くない事もあって
お参りするに当たり、周りの音に惑わされない様に心の準備が必要です

でも、このような環境にあって、普通に拝める術を身につける事もまた、
重要な修行の一つです

札所が、山深い静かな立地の所ばかりでないのと同様、お遍路さん達も、
同じ様な場所に住んでいるわけではありませんから、四国から帰った後、
この体験を、各々の生活の場所での、日々の勤行に生かせるはずです。

近頃は、車での参拝が主流となりましたから、使う人は少ないのですが、
『笠』は、大変に重要な役割を果たすものです。

 ・自分の読経の声がハッキリと聞こえる。
 ・視界が多少遮られる。

そのため、自分の世界に容易に入る事が出来て、周囲にも惑わされにくく
なるのです。

そんな理由から、こうゆうさんも托鉢行の際には必ず笠を被るそうですが
そこで気付いたのが、道行く人々の足元の事

こうゆうさんのお師匠さんは、「足元を見れば、その人の徳が分かる」
常々おっしゃっていたそうですが、托鉢に出て人々の歩みを見ていると、
足の運びや揃え方、靴の履き方など、確かに、その人の本質が出ていると
感じる場面が多いそうです。

『おしゃれはまず足元から』
『脱いだ履物はキチンと揃えて』


昔から何気なく使われる言葉ですが、その辺の意味も含んでいそうです。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

宝寿寺には、四国八十八か所霊場で最古の道しるべがあったそうですが、
今は、愛媛県歴史文化博物館に移されている、との事。

道しるべでたけやんが思い出すのが、高野山の町石道
九度山の慈尊院を起点に、高野山奥の院まで続く参詣道です。

お大師さまが一町(109m)毎に木製の卒塔婆を建立されたのが
起源とされ、
鎌倉時代になって、石造りの五輪塔が新たに建てらました。

それらの町石は今もなお、数多く訪れる参拝者達を、感謝の念とともに、
聖地へと導いてくれます。

『人は二度死ぬ』と言われます。

一度目は、肉体の滅びる時。
そして二度目は、誰からも語られなくなる時。

生前の悪事をいつまでも言われ続け、子孫にも肩身の狭い思いさせる者。
まだこの世にありながら、周囲から忘れ去られてしまった者。
寄進した町石に不本意ながら名を刻み、後世の人々からも感謝される者。

命の生かし方・生かされ方を考えずにはおられないたけやんでした。

***********

続いて、杉本さんのてくてくインタビュー・ひとへんろ。

今回登場は、和歌山からいらした御夫婦。

会社を退職したら、お遍路を回りたいと思っていたそうで、念願かなって
現在は歩き始めて3年、11回目の四国だそうです。

足が悪い御主人の事を考えて、1回のスケジュールは約1 週間。
気候の厳しい夏と冬に回る事は避けているそうです。

四国の魅力は、自然風土と、人の温かさ
道を間違えそうになると教えてくれたり、近道を指し示してくれたりと、
行く度に癒され、何回もお遍路に出る人の気持ちもよくわかる、との事。

持って行く装備は、回を重ねる毎に要領もつかめて、だんだん少なくなり
現在は必要最小限だそうです。

***********

札所も、62箇所目。

杉本さんが納経所で御朱印を頂くお軸も、空白がどんどんと減って行き、
染み込んだ墨で、重さもズッシリと感じるようになってきました

形に残す意図はなかったとしても、しっかり拝んだ成果が目に見えるのは
やはり嬉しいものです。

そこには、それぞれの札所の思い出も刻まれています。

四国八十八か所、残された札所はあと僅かです

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2009/11/09 12:00 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【61番】栴檀山・香園寺《きくへんアルバム》
第六十一番札所、栴檀山・香園寺のアルバムです

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香園寺は大聖堂に圧倒されますね!
こちらは本地蔵堂です。

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ちょっと一息つきながらの収録です

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優しい色の鐘楼です

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ろうそくの炎を見て心が安らぎました


2009/10/24 17:57 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【61番】栴檀山・香園寺《放送内容》
今回のお参りは第六十一番札所、栴檀山・香園寺です。

杉本さん曰く『中華料理店っぽい』寺号のこちら
実は、その『香』という言葉がキーワードになっています。

平地に位置するお寺ですが、まずはその建物にビックリ。

鉄筋コンクリート製の合理的でモダンな造りは、正に『ビルディング』。
一行が慣れ親しんで来たお寺の外観とは、かなり趣きを異にしています

でも、結界をはる時などに使われる、檜葉の木が境内にあるのを見ると、
ここが密教寺院であるという事が、辛うじて分かります。

***********

時の天皇の病気平癒を祈願し、聖徳太子さまが建立されたと伝えられる、
非情に歴史の古いこちらのお寺。

後に空海さまが訪れ、香木である栴檀の木で護摩供養をされたという事が
現在の寺号につながっています。

白檀・紫檀・黒檀など、『檀』の字がつく木は、仏さまへのお供えとして
使われる事が多いのですが、お香はその場に留まって、清める力があり、
特に高価なお香は『二里清める』とも言われます。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

小さな子供を抱くお大師像を目にしたごんた、何やら良からぬ想像をして
一人納得している様子

でもこれ、実は『子安大師像』と言い、子供の安産や健康を祈るお姿で、
お大師さまが御自身の子供をお抱きになっているのではありません。

医学がまだ発達していなかった時代、出産といえば生死を賭けた一大事。
また、無事生まれたとしても、その子が成長する前に亡くなるという事も
今よりはずっと多かったでしょう。

ただ、そんなたけやんの説明を聞いても、釈然としない様子のごんた。

仏さまのお務めとは、全てのものを分け隔てなく救う事・・・のはず。

ならば、安産とか、小さな子供が対象の『子安大師像』に限定しないで、
普通に仏像をおまつりして、老若男女全てを受け入れる形にしておくのが
本義なのでは?

確かに、ごんたの言う通りなのですが、信仰心の薄れた時代にあっては、
仏さまを信じるための『入り口』的な形も必要、という事なのでしょう。


・・・・・・・・・・・

子供の成長が大変な事だ、という話は、遥か遠くお釈迦さまの時代からも
伝えられています。

キサーゴータニーという女性が、嫁ぎ先で子供を産みました。
しかし、可愛い盛りに、その子は突然に亡くなってしまいます。

我が子の亡骸を抱き、薬を求めて町を彷徨うキサーゴータニー。
そんな彼女を見かねた町人の一人が、ブッダの下へ行くよう進言します。

ブッダはおっしゃいました。

「まだ一度も死人を出した事のない家から、芥子粒を貰って来なさい。」

キサーゴータニーは喜んで探しに出掛けますが、そんな家がある筈もなく
やがて彼女は、お釈迦さまが自分に伝えたかった事に気付きました。

「我が子一人が死んだのではない。死は、この世に生まれた者の定め。」

キサーゴータニーは我が子の亡骸を埋葬し、出家したそうです。

・・・・・・・・・・・


死は、誰にでも等しく訪れるもの。
残された者は、死別の悲しみを乗り越えて、生き続けねばなりません。

***********

札所も、61番目。

お寺には、慣れ親しんだ形とか、こうあるべきというイメージがあって、
そんな中、この様なイレギュラーなスタイルが忽然と出現したりすると、
どういった意味でお参りしているのか、改めて考えなければならない。


・・・杉本さんは、そんな風に感じたそうです。

我々は、イメージで心の安らぎを求めています。

こちらのスタイル。
何百年先か、何千年先かはわかりませんが、ひょっとしたら、この形が、
お寺の主流になっているかもしれません。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2009/10/18 21:43 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【60番】石鎚山・横峰寺《きくへんアルバム》
第六十番札所、石鎚山・横峰寺のアルバムです

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山岳修行の聖地といわれる横峰寺。
木々に囲まれて、神聖な空気が漂っています


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山門前で収録中です。


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本堂の彫り物です。
なんだかかわいいですね

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駐車場までの400m、帰りはもちろん上りです
これも修行なのですガンバレ

2009/10/10 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム

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