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2025/05/15 22:40 |
【9番】 正覚山・法輪寺 《きくへんアルバム》
第九番札所 正覚山・法輪寺のアルバムです

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法輪寺の本堂です。

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大量のわらじが奉納されていました

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きれいな休憩所と納経所です。

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和やかな収録風景です。
今回も楽しくお参りできました
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2007/08/25 17:45 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【9番】 正覚山・法輪寺 《放送内容》
今回のお参りは、第9番札所、正覚山・法輪寺です。

正覚山の『覚』『さとり』を表現しており、『覚者』と書くと、
『ほとけ』または『お釈迦様』の意味になります。

お寺の周囲と言えば、建物が立ち並び、開けた所が多いのですが、
こちらのお寺は、山門を背に外を眺めると、小さな土産物屋の他は
山並みと田園のとても長閑な風景が広がっており、こうゆうさんの
お気に入りです。

**********

たくさんの草鞋が奉納されているこちらのお寺ですが、理由は諸説
あるようです。

  第一説
 足に病を持っていた方が、お陰を頂いた事のお礼。
 または、現に足を患っている方が、病気平癒を願って。

  第二説
 裸足でお参りをする事で、初心に戻るため。

  第三説
 お大師様に、自分の草鞋を履いて頂きたい、という願い。

**********

これまでお参りしてきたお寺には、銀杏の大樹や桜の古木などの、
歴史を感じさせる樹木が聳えていましたが、こちらの境内の木々は
まだそれほど大きくない若木です

ただ、将来の成長を見越して、よく練られた植樹がなされており、
また二十年後、三十年後にお参りしてみたい…
そんな思いを抱かせてくれます。

**********

御本尊はお釈迦様ですが、八十八ヶ所唯一の『涅槃像』…つまり、
お釈迦様の入滅直後のお姿を刻んだ仏像です。

このお姿は亡くなった方を『北枕』で寝かせるルーツなのですが、
何故、お釈迦様が頭を北に向けられたのかについても、やはり諸説
あるようです。

  第一説
 地球の磁場の関係で、衰弱した体に最も楽な体勢が北枕である。

  第二説
 お釈迦様のお母様の出身地が北方であり、お亡くなりになるに当り
 お母様を慕って、頭を北に向けられた。

この内、第一説は科学的に証明されましたが、古代インド医学では
既に知られていた事のようです。

『涅槃』の語源は古代インド語の『ニルヴァーナ』ですが、これは
お灯明がフッと消え入る様を意味しています。

何かに気付く事、アイディアがひらめく事…
それらは『ジワジワ』とはやって来ません。
一瞬にして『ハッ』と気付き、『パッ』とひらめくのです

そこから転じて、お釈迦様が一瞬にして開かれた覚りを、『涅槃』
(ニルヴァーナ)という言葉で表現するようになったそうです。

尚、お釈迦様は、お亡くなりになる前、お弟子さん達に向かって、
旅立たれた後五百年は、御自分の姿を描いたり、像として残す事を
禁じられたそうです


これは、それぞれのお弟子さんによって、お釈迦様と接した時期が
異なりますので、絵画や彫刻として表現されたお釈迦様のお姿が、
自分の抱くお師匠様のイメージと合わない
…といった問題が生じて
混乱が起こる事を心配されたためです。

この事から、お釈迦様のお姿ではなく、歩まれた道や生き様を拝む
『仏足跡信仰』が生まれました。

ただ、時代が下ると、やはり乱れた考えや間違った教えが氾濫し、
原点に戻るという意味合いから、涅槃像が作られたのでしょう。

**********

ここで、お遍路初心者きょんきょんの質問

  お寺毎に御本尊が違いますが、お参りの際、どの御真言を唱えれば
    よいのでしょうか?

対する、こうゆうさんの回答

  各札所の本堂脇には、御本尊と御真言が記されています。
   そちらを読んで、落ち着いて唱えましょう。

お釈迦様は、坐像・涅槃像・誕生仏と様々に表現されていますが、
御真言はどのお姿でも同じです。

**********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小話『凸凹同行記』。

今日は、たけやんがごんたに質問。
「法輪寺の『法輪』て何?」

ごんたが知恵を絞って出した回答は…
「法は仏法。輪は…数珠

残念ながら『法輪』『仏法』を指すそうです。
輪とは『輪宝』という古代インドの武器で、邪悪な者を打ち破り、
改心させた上で従わせる
、という働きがあるそうです。

説法の事は『転法輪』とも呼ばれ、迷いの世界をグルグルと回って
煩悩を打ち砕く
、という意味が込められているそうです。

お釈迦様の説法は『対機説法』と言って、聞く人のレベルに合わせ
判り易く説いているので、場合によっては全く逆の発言に聞こえる
という事もあります。

四国に伝わっているお大師様の様々な伝説も同様で、大事な事は、
内容の詮索ではなく、そのお話に込められた真の意味を感じ取り、
そこに含まれるみ教えを自分が実践出来ているかどうかを省みて、
実践出来ていないのなら、すぐに行動へと移す事です。

そんな訳で、ごんたは即座に行動を開始!!
…煩悩を打ち消すため、グルグル走り回る『転法輪』だそうです。

**********

最後は、きょんきょんのてくてくインタビュー、ひとへんろ。

今回は、山門でスケッチをしている若い男性にお話を伺います

以前からお遍路に興味があったというこの方。
数ヶ月前に退職したのをきっかけに、歩き遍路を始めたそうです。

次の生き方として、絵の道か、別の仕事をするか、模索中ですが、
全札所のスケッチが完成した暁には、作品は若き日の思い出として
取っておきたい
、との事でした。

**********

法輪寺のお参りも無事修まり、第十番札所・切幡寺へ向かう前に、
こうゆうさんからお土産を頂いた米裕さん

中身は…『健脚お守り』
まだまだ先は長いお遍路の旅
次も元気でお参りしましょう!!

…という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2007/08/22 10:31 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
ぼにです。
DSCF1234.JPG岡山弁で「お盆」のことを「ぼに」というんだ、ということを知ったのは、FMくらしきの総務を一手に引き受けているM嬢が今から7年ほど前に「行動予定表」に書き込んだ一文からでした。

「ぼにのぶにゅう、なにしてきます」

東日本の方にとっては、もはや意味をなさない文字列ではないかと思います。意訳すれば、「お盆に関するあーんなことやこーんなことをいろいろ済ませてきますね」という感じでしょうか。

皆様、どんな「ぼに」を過ごしていらっしゃいますか?それにしても、「ぶにゅう」って…。

さて、第8番札所の「編集中」を公開することができなかったのが、大変悔やまれてなりません。実は、8番札所の編集は、海水パンツ一丁でおこなったのです。写真も撮ることは撮ったのですが、当局の検閲が入り、公開するところには至りませんでした。脱いだらすごいんですけどね。←なにが?

ということで、今回はマジメに編集しております。「法輪寺」です。前回の風もすごかったですが、今回は「雨」。すごくはないものの、よーく聞いていると、雨が地面をたたく音、カエルの鳴き声がキレイに入っています。こういうところを聞いていただくのもおススメ。また、「人へんろ」では、山門で、とある行為をしている男性に話を聞いています。えっ、「とある行為」って何でしょう…。ワクワク。

では、「法輪寺」の回を、どうぞお楽しみに~!

2007/08/14 21:55 | Comments(3) | TrackBack() | まえちゃん
【8番】 普明山・熊谷寺 《きくへんアルバム》
第八番札所 普明山・熊谷寺のアルバムです

070811_01.jpg
熊谷寺に着きました。
山の中にある札所なので緑に囲まれています
目の保養にも

070811_02.jpg
お大師堂です。

070811_03.jpg
本堂前より。
金剛杖はこちらに置きます

070811_04.jpg
二重塔は下から見上げると、
彫刻が素晴らしいですね

2007/08/11 17:49 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【8番】 普明山・熊谷寺 《放送内容》
今回のお参りは、第八番札所、熊谷寺です。

山号は『普明山
魔を払い、全てを普く照らし出す、明るい光
衆生を悟りへと導く、仏様の御威光を表しています。

これまでの札所とは異なって、この熊谷寺は山深い場所に位置し、
「お遍路に来たぞ!」と、より強く実感出来ます。

こちらには、四国でも最古の部類に属する多宝塔が現存し、他にも
徳島県指定の文化財が数多く残されています。

大師堂は、に囲まれた小高い場所にありますので、下界を眺めて
これまで辿ってきた道程に思いを馳せるのも良いかもしれません。

御本尊は、千手観世音菩薩様
一度焼失した後、昭和40年代に入って復刻されたものだそうすが
元々は、お大師様が『一刀三礼』によって御霊木から彫り上げた、
等身大の観音様だったそうです。

ここで説明
『一刀三礼』とは、一度ノミで木を刻む度に、3度礼拝をする事
また、この場合の礼拝は『五体投地』を指します。

我々の体(=五体)は、宇宙や大地、神仏から頂いた借りもので、
その『借りものの体』を元にお返しする、という意味合いの礼拝で
真言宗にはこの五体投地を一度に百八回行うという、非常に厳しい
修行があるそうです。

因みに、お経の中の『帰依仏・帰依法・帰依僧』『帰依』にも、
同様の意味が含まれているそうです。

**********

米裕さんの創作小話『凸凹同行記』、今回は御詠歌のお話です。

お盆になると、長屋のおばあちゃんが、小さなカネを鳴らしながら
御詠歌をうたっていたそうですが、その声が何となく薄気味悪くて
恐かった…というごんたに対し、各々の御詠歌には深い意味があり
各札所の歌は、お寺の名前や山号と同じく、御本尊やお寺の縁起が
判る
事をごんたに教えるたけやん。

熊谷寺の御詠歌
  『たきぎとり、水くま谷の寺にきて、なん行するも後の世のため』

行基菩薩の作と言われる法華讃嘆
  『法華経を我が得しことは薪伐り、菜摘み、水汲み、事へてぞ得し
   事へてぞ得し』

色々と謎の多い熊谷寺の御詠歌ですが、お釈迦様の前世譚を詠んだ
法華讃嘆
…国王の地位と引き換えに、完全なる教えを得るために、
仙人の奴隷となり、身の周りの世話をしながら千年もの間仕えた後
法華経の教えを頂き、生まれ変わって悟りを開いた、というお話と
並べてみれば、理解しやすいかもしれません。

**********

最後は、道中出逢ったお遍路さんに、きょんきょんが突撃取材。
てくてくインタビュー『ひとへんろ。』!

今回は、北海道からやって来て、歩き遍路をしているという女性。
若い頃からお遍路には興味があったそうですが、仕事などの関係で
中々実行に移せなかった、との事。

特定の宗教を信仰している訳ではありませんが、各地を巡りながら
仏様の教えに触れる事が出来る点
に魅力を感じて、お遍路を続けて
いるそうです。

**********

さて、お参りも終え、帰途につくのかと思いきや、人気のない方へ
どんどんと進んで行くこうゆうさん

実は、こちらのお寺への参道は、公道によって分断されてしまい、
山門を訪れる参拝者が少なくなっているとのこと。

強風の中を辿り着いた、歴史の重みを感じさせる立派な山門では、
鋭い眼光の仁王様が、不謹慎な輩が寺へ入らぬ様、睨みを効かせて
おられるのでした。

**********

…という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2007/08/07 09:11 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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