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2025/04/23 00:14 |
【5番】 無尽山・地蔵寺 《放送内容》
今回のお参りは、第五番札所、無尽山・地蔵寺です。

幹線道路からも近い、開けた場所にあるこちらのお寺。
小ぢんまりした山門には、色鮮やかな仁王様がいらっしゃいます。

山号の『無尽』は、子を思う親の如く、仏様が我々に注いで下さる
尽きる事の無い『愛情・慈愛』を表しています。

御本尊は、『勝軍地蔵』様
そのお名前から、戦国武将の信仰を集め、末寺が三百を超えた事も
あったそうでが、『勝』の字は、戦いや勝負の『勝つ』ではなく、
『勝(まさ)る』、『勝(すぐ)れる』どんな事も突き破る程の
威光をお持ちのお地蔵様
、という事だそうです。

また、お名前のイメージから、大柄で勇ましい姿を想像しますが、
八十八箇所の数ある御本尊の中でも、最小の部類に入るであろう、
身の丈が一寸八分(約5センチ)という、小さなお地蔵様です。

秘仏は、お参りする我々各自の、想像力をかき立てて下さいます。

お顔・仕草・大きさ…一旦目にしてしまうと、我々のイメージは、
目の前に現れた、そのお姿に固定されてしまいます。

敢えて小さな姿をとる事で、逆に大きく立派なお姿を想像させて、
そのイメージのままに、常に私達の傍に居て下さる
のが、こちらの
勝軍地蔵様です。

*******

境内に入ると、樹齢八百年の大イチョウがそびえています。

お寺やお坊さんにとって、イチョウとはとても大事なものです。

まず、ギンナン
 精進料理には様々な制限があって、使える食材は限られています。
 そんな中、ギンナンは、使う事を許された、貴重な栄養源です。

次は、イチョウの持つ水分
 水分豊富なイチョウは、落ち葉も中々乾燥せず、地面に貼り付いて
 掃除が一苦労。
 ただ、火災の時、燃えている建物に向かって切り倒す事で、延焼を
 防ぐ役目を果たしてくれるそうです。

*******

こちらのお寺、大イチョウを中心に、時計回りの方向へと進めば、
順序通りお参り出来る伽藍配置ですが、庫裏(建物)に近付くと、
地面が山土から砂利へと変化します。

歩くと、文字通りジャリジャリと音のする、日本庭園。
砂利を敷いてあるのは、防犯のためです。

決して、セキュリティーシステムが作動する訳ではありません。
大きなお寺なら、砂利の音が奥まで聞こえる訳でもありません。

なのに何故、防犯と言えるのか?

よからぬ考えを持った輩が盗みに入り、罪を犯そうとしている時、
砂利を踏みしめる自らの音で、ハッと我に返る…。

罪を『犯した』者を捜し出し、捕らえて、責め立てるのではなく、
これから罪を『犯すかもしれない』者に、思い止まらせる。

「犯罪を防ぐ事が『防犯』の意味なら、果たしてどちらが…?」

こうゆうさんは、こちらにお参りされる度、考えるそうです。

*******

さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺「凸凹同行記」

たけやん・ごんたの凸凹コンビ、地蔵寺近くの五百羅漢さんへと
お参りにやって来ました。

羅漢とは、お釈迦様に弟子入りして、悟りを開くために修行する
お坊さんのことです。

本来、修行に打ち込む羅漢さんの像を目にして、自らを戒める…
というのが本来のお参りの仕方だったそうですが、色々なお顔が
どれも個性的で面白く、その中に自分の知った顔を捜す、という
信仰に変わったそうです。

大勢の羅漢さんを眺める内に、長屋の面々を思い出したごんた。
同時に、自分がしでかした悪行の数々も甦ってきました。

「自分の犯した罪を他人に話して懺悔すれば、その罪は滅びる。」

たけやんの一言に、今まで行ってきた『悪さ』を、全て洗いざらい
白状する決心をした、正直者のごんた。

次から次へと出てくる、罰当たりな逸話の数々。
『全て』白状し終わるのは、何時の事になるでしょうか?(笑)

*******

最後は、道中に出逢ったお遍路さんへ、突撃インタビュー。
きょんきょんの、てくてくインタビュー『ひとへんろ。』

今回は、娘さんと共に札幌からいらしたという御婦人。
御主人の三回忌がきっかけで、お遍路に訪れたとのこと。

娘さんが、生前の御主人と交わした約束…
「お父さんが亡くなったら、お遍路をして、供養してあげる。」

それを今、母娘で実現している最中だそうです。

こちらの御婦人、足が不自由とのことですが、お遍路を歩く間は、
不思議と痛みを感じないそうです。

*******

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきでのOAと、Podcastでチェッ
ク!!
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2007/06/20 10:48 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【4番】黒巌山大日寺 《放送内容》
今回のお参りは、第四番札所、黒巌山・大日寺です。

三方を山に囲まれ、前回お参りした金泉寺に比べると、随分と『奥に入った』印象を受けます。
十年程前までは、道が細く、建物も荒れていましたが近年は整備が進んでいます。

こちらの山門は『鐘楼門』といって、鐘撞堂が一緒になった形式のものです(現在、鐘は撞けません)。

山門を潜ると、木々が迫ってくる様な、荘厳な威圧感を味わう事が出来ます。
夕刻に、四方から響いて来る、笹の葉が触れ合う音を「竜がトグロを巻いているかの様だ」と例える方も。

本堂と大師堂は回廊でつながっており、雨に濡れずにお参りが出来る様に配慮がなされています。

また、こちらには『通夜堂』と言い、重い病気の方を引き取り、養生して差し上げた施設が残っています。
伝染病というと、当時は触れる事すらためらう風潮があったでしょうが、信心深い近隣の方々がお世話して
差し上げたそうです。

**************

ここで、こうゆうさんから参拝のアドバイス

大型バスの参拝ツアーの団体と一緒になると、境内も混雑して大変です。
お参りの順番は、まず本堂、続いて大師堂というのが本来の姿ではあります。

ただ、参拝者が大勢おられるなら、融通を利かせて、空いている方からお参りされて結構です。

また、先にお参りされている方がいらっしゃったら、後から来た方は、大声でドヤドヤ押しかけない様に、
配慮が必要です。
団体でお参りされる場合は、特に御注意を。



次に、きょんきょんからの質問

   お参りの時間は?
   お遍路姿と普段着姿、お参りの仕方の違いは?

対する、こうゆうさんの回答。

   お参りの時間

朝の8時から夕方5時まで。それを過ぎると、山門と納経所が閉まってしまいます。

時代の流れと共に、セキュリティーの必要性も高まり、遅くまで境内に滞在する事や、野宿する事を禁止するお寺も増えました。

   お参りの仕方の違い

信仰の道に入るきっかけは、人それぞれです。
全ての人が、初めから完全装備でお遍路を始めたい、と思う訳ではありません。

キチンとお参りする人の姿を見習って、「自分も!」・・・と思う方もいるでしょう。

ですから、相応しくない格好でお寺に来る人に向かいあれこれ指摘するより、まず「自分がキチンとするという心掛けが大切です。

間違っても『相応しくない人』を真似て、自らの徳を貶める事のない様に。
乱れた空気は、境内全体に伝染してしまいます。

**************

さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺「凸凹同行記」

たけやん・ごんたの凸凹コンビが繰り広げる、楽しい会話から、今回もさりげなく勉強させて頂きました。

御本尊である大日如来を、お大師様が『三礼一刻』で彫り上げられた、という事。

衰退したお寺を、信者達が『万人講』で再建した事。

信者一人一人の力は微かでも、その力を『合力』して功徳を積むことが出来る、という事。

そして、その功徳を積む行為が、『作善』である事。

・・・う~ん、深い。

**************

最後は、ロケ中に出逢った女の子へ、きょんきょんがインタビューを行いました
てくてくインタビュー「ひとへんろ。」

宇和島出身で、歩き遍路をされているというこの方、故郷を離れていた時期があり、自分の生まれた土地を知って、地元の人達とも話をしてみたい、というのがお遍路のきっかけだそうです。

歩いてみて発見したのは、四国という土地と、そしてこの場所に暮らす人々の素晴らしさ
同じ島でありながら、県境を越えると、人も、自然も全く異なっている、と感じたそうです。

出掛けた土地の人達ばかりでなく、途中で一緒になるお遍路さん達との出逢いも、素晴らしいものだったとのこと。

現在は、生まれ故郷の宇和島を目指して、歩き続けているそうです。

**************

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきでのOAと、Podcastでチェック!!

2007/06/02 18:41 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【3番】亀光山金泉寺 《放送内容》
今回のお参りは、第三番札所、亀光山・金泉寺です。

海に囲まれた四国。
八十八箇所には、亀に関する説話がいくつか残っていますが、
龍・麒麟・鳳凰と並んで、は古くから神様の使いとして
尊ばれてきた動物です

こちらの『金泉寺』は、平地の町中にあるお寺です。
こじんまりとしていますが、山門をくぐると、視界が開けて
気分を落ち着かせて下さる建物の配置となっています。

引きで建物全体を見渡して、その佇まいを味わう…
お寺には、そんな楽しみ方もあります。

八十八箇所の中でも、金泉寺には格別な爽やかさがあります。


こちらの御本尊は、お釈迦様。
そして、脇仏がお薬師様と阿弥陀様です。

仏教の開祖であるお釈迦様は、み教えを広められた、言わば
仏教の中心としてのお役目です。

お釈迦様がいらっしゃる場所を、現在の人間社会と考えると、
東のお薬師様は、病気平癒…即ち現世の我々をお守り下さり
西の阿弥陀様は、我々を極楽浄土へと導いて下さる…つまり
未来の我々をお守り下さる仏様です



金泉寺には、源平の戦いにまつわるお話もあります。

屋島での合戦を控え、源氏側の兵士の士気を上げるために、
武蔵坊弁慶が持ち上げて見せた岩が、『弁慶の力石』として
今も境内に残っています。

また、金泉寺』という名前の由来は、やはりお大師様の逸話。

弘法大師が杖で地面に触れると、そこから湧き出た金の泉。
現在も残るその泉を覗き込んで、そこに姿が映り込んだなら
長命が約束されるそうです。
…が、もしも顔が映らなければ、3年以内に旅立てるという、
笑うに笑えぬ言い伝えが残っています。


お参りの際に、他の方から「ようお参り」と声をかけられた
きょんきょん。
挨拶の意味について質問したところ、こうゆうさんからは、
下記の通りお答えを頂きました。

「お遍路は菩薩行。各々が仏となり、修行をしているのです。
だから、お互いを讃え合うという意味で、挨拶は重要です。」

老若男女、分け隔てなく、互いを気遣い、無事を祈り合う。

『あ』…明るく
『い』…いつも
『さ』…先に
『つ』…慎み深く

それぞれの、ちょっとした心遣い
決して、霊場だけに限る作法ではありません。

お遍路は修行。
その場で感じた事・学んだ事を、『日常生活に活かす』ことが、
究極の目的です。

お遍路は、『現実逃避の場』では断じてありません!!


ここでこうゆうさんから、お遍路のワンポイント・アドバイス

家庭では拝めている方が、お遍路へ出ると『壁に突き当たる』
という場面をよく目にするそうです。

やはり、部屋の中と屋外では、声の通り方が異なります。
特に、少人数で同行している際に、大型バスの団体と出会うと、
迫力に圧倒されてしまいます。

そんな時、心に留めておくべき『しっかり』つ。

自分の声をしっかりと聞く。
経本を手放さず、しっかりと持っておく。
笠をしっかりと被る。

笠は、読経の声が反響して、スピーカー替わりになりますので、
2~3人でお参りしている時には、心強い味方になります。


さて、皆様お待ちかね、米裕さんの創作小噺「凸凹同行記」

たけやん・ごんたの凸凹コンビが繰り広げる楽しい会話から、
金泉寺のお大師堂にある『善の綱』や、お供え・賽銭の作法、
更には、『金泉寺』の名前の由来となった『黄金井』について、
またもやさりげなく勉強させて頂きました。


お参りを納め、番組出演の皆さん、たけやん・ごんたも訪れた
『黄金井』を覗き込みました。
果たして、結果は…?

そして、『弁慶の力石』の前にやって来たお三方。
米裕さんは、持ち上げる事が出来るのか…?


詳しくは、FMくらしきでのOAと Podcastでチェック!!

2007/05/19 20:55 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【2番】日照山極楽寺 《放送内容》
今回は、第二番札所、日照山・極楽寺です。

お寺の名前から分かる通り、こちらの御本尊は、西方極楽浄土にいらっ
しゃる阿弥陀如来さまです。

日の光のように眩い、阿弥陀さまの御威光…
そこから、山号が「日照山」となったそうです。

因みに、ドイツ人捕虜と日本人の交流を描いた映画バルトの楽園」の
舞台がこの近くだそうですが、やはり「お接待」というお遍路の文化があ
ってこそ、このようなエピソードが生まれたのでしょう。

近年は、新しく整備されたお寺も増えましたが、お参りの楽しみ方の一
つが、古い石仏や鐘撞き堂を味わって、歴史を感じる事です。
また、四国のお寺は秘仏が多いので、外に祀られている仏様のお姿を拝
見してお姿の見えない御本尊に思いを馳せるのも意義深いでしょう。

境内には、大きな仏足石があります。
お釈迦様が亡くなる前、「私の姿を刻むな」と言い残された事から、尊
敬するお師匠様の歩んで来られた道を心に刻むため、お弟子さん達が考え
出したものだそうです。

そんなお話の中、今回もこうゆうさんからお参りの作法の解説を頂きました。

階段を登る際の杖の突き方。
杖を突かない場合の持ち方。

やはり大事なのは、周囲への気配りです。

お参りを納めた後に訪れたのは、お大師様お手植えの伝説が残る「長命
」。
千二百年間、我々を見守り続けてきた、巨大な杉の古木です。
ただ最近、一部の心無い者が、我が身の長命のみを願って、樹皮を剥ぎ
取り、持ち帰ってしまうそうです。

お遍路は修行。他への配慮を忘れてはなりません。
「周囲への配慮」を身につけ、日常に生かす事も、目的の一つです。


さて、皆様お待ちかね、米裕さんの創作小噺「凸凹同行記」

今回も、たけやん・ごんたの凸凹コンビが繰り広げる楽しい会話から、
極楽寺にまつわる数々の伝説…御本尊の阿弥陀さまや「安産大師」、
更にはお遍路と人間観察の関係(笑)を、またもや、さりげなく勉強させて
頂きました。

…と言う訳で、番組の詳しい内容は、FMくらしきPodcastでチェック!!


2007/05/08 16:13 | Comments(3) | TrackBack() | 放送内容
【1番】竺和山霊山寺  《放送内容》

今回は、いよいよ第一番札所、霊山寺へお参りです。

霊山寺の山号は「竺和山」
山号を見れば、そのお寺の御本尊が判る場合が多いそうですが、
因みにこちらは、天竺にゆかりのある山号ですので、御本尊はお釈迦様です。

お参りの仕方も様々あり、自動車でのお遍路が盛んになった現在は、
山門をくぐらず、駐車場で降りればすぐに境内、という場所も多いのですが、
折角の機会ですから、少し遠回りでもキチンと山門を通って、
お寺の持つ、重厚で荘厳な雰囲気を味わいながらお参りされるのも
意義深いことでしょう。

お参りに際し、こうゆうさんから作法についての解説を頂きました。

 門を入る前の礼拝、合掌。
 金剛杖の意味と、扱い(橋を渡る時、突かない時の持ち方)。
 手洗い場での、手や口の清め方。

日常生活でも生かすべき「ちょっとした、大切な心がけが、
それぞれに織り込まれています。

お参りを修めた後には、お遍路初心者のきょんきょんから質問。

 お経や御真言を唱える「回数」の意味は?
 杖を持つ手は右と左、どちらが良いのか?

こうゆうさんからの回答は、それぞれに仏教の修行やみ教えと深く関りのある、
大変にためになるものでした。

さて、この番組では「お笑い」を封印された米裕さん。
満を持しての登場は、創作小噺「凸凹同行記」

山門前の賑やかな売り子の声と、海を越えてお四国にやって来た、
たけやん・ごんたの凸凹コンビが織り成す、笑いと人情のお遍路行。
金剛杖の持つ重要な役割も、さりげなくお勉強出来ました。

・・・何?こんな大雑把な紹介文じゃ、番組の内容がわからない?
ならば、FMくらしきPodcastをチェックすべし!!
 


2007/04/21 21:28 | Comments(2) | TrackBack() | 放送内容

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