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2024/04/27 08:24 |
【5番】 無尽山・地蔵寺 《放送内容》
今回のお参りは、第五番札所、無尽山・地蔵寺です。

幹線道路からも近い、開けた場所にあるこちらのお寺。
小ぢんまりした山門には、色鮮やかな仁王様がいらっしゃいます。

山号の『無尽』は、子を思う親の如く、仏様が我々に注いで下さる
尽きる事の無い『愛情・慈愛』を表しています。

御本尊は、『勝軍地蔵』様
そのお名前から、戦国武将の信仰を集め、末寺が三百を超えた事も
あったそうでが、『勝』の字は、戦いや勝負の『勝つ』ではなく、
『勝(まさ)る』、『勝(すぐ)れる』どんな事も突き破る程の
威光をお持ちのお地蔵様
、という事だそうです。

また、お名前のイメージから、大柄で勇ましい姿を想像しますが、
八十八箇所の数ある御本尊の中でも、最小の部類に入るであろう、
身の丈が一寸八分(約5センチ)という、小さなお地蔵様です。

秘仏は、お参りする我々各自の、想像力をかき立てて下さいます。

お顔・仕草・大きさ…一旦目にしてしまうと、我々のイメージは、
目の前に現れた、そのお姿に固定されてしまいます。

敢えて小さな姿をとる事で、逆に大きく立派なお姿を想像させて、
そのイメージのままに、常に私達の傍に居て下さる
のが、こちらの
勝軍地蔵様です。

*******

境内に入ると、樹齢八百年の大イチョウがそびえています。

お寺やお坊さんにとって、イチョウとはとても大事なものです。

まず、ギンナン
 精進料理には様々な制限があって、使える食材は限られています。
 そんな中、ギンナンは、使う事を許された、貴重な栄養源です。

次は、イチョウの持つ水分
 水分豊富なイチョウは、落ち葉も中々乾燥せず、地面に貼り付いて
 掃除が一苦労。
 ただ、火災の時、燃えている建物に向かって切り倒す事で、延焼を
 防ぐ役目を果たしてくれるそうです。

*******

こちらのお寺、大イチョウを中心に、時計回りの方向へと進めば、
順序通りお参り出来る伽藍配置ですが、庫裏(建物)に近付くと、
地面が山土から砂利へと変化します。

歩くと、文字通りジャリジャリと音のする、日本庭園。
砂利を敷いてあるのは、防犯のためです。

決して、セキュリティーシステムが作動する訳ではありません。
大きなお寺なら、砂利の音が奥まで聞こえる訳でもありません。

なのに何故、防犯と言えるのか?

よからぬ考えを持った輩が盗みに入り、罪を犯そうとしている時、
砂利を踏みしめる自らの音で、ハッと我に返る…。

罪を『犯した』者を捜し出し、捕らえて、責め立てるのではなく、
これから罪を『犯すかもしれない』者に、思い止まらせる。

「犯罪を防ぐ事が『防犯』の意味なら、果たしてどちらが…?」

こうゆうさんは、こちらにお参りされる度、考えるそうです。

*******

さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺「凸凹同行記」

たけやん・ごんたの凸凹コンビ、地蔵寺近くの五百羅漢さんへと
お参りにやって来ました。

羅漢とは、お釈迦様に弟子入りして、悟りを開くために修行する
お坊さんのことです。

本来、修行に打ち込む羅漢さんの像を目にして、自らを戒める…
というのが本来のお参りの仕方だったそうですが、色々なお顔が
どれも個性的で面白く、その中に自分の知った顔を捜す、という
信仰に変わったそうです。

大勢の羅漢さんを眺める内に、長屋の面々を思い出したごんた。
同時に、自分がしでかした悪行の数々も甦ってきました。

「自分の犯した罪を他人に話して懺悔すれば、その罪は滅びる。」

たけやんの一言に、今まで行ってきた『悪さ』を、全て洗いざらい
白状する決心をした、正直者のごんた。

次から次へと出てくる、罰当たりな逸話の数々。
『全て』白状し終わるのは、何時の事になるでしょうか?(笑)

*******

最後は、道中に出逢ったお遍路さんへ、突撃インタビュー。
きょんきょんの、てくてくインタビュー『ひとへんろ。』

今回は、娘さんと共に札幌からいらしたという御婦人。
御主人の三回忌がきっかけで、お遍路に訪れたとのこと。

娘さんが、生前の御主人と交わした約束…
「お父さんが亡くなったら、お遍路をして、供養してあげる。」

それを今、母娘で実現している最中だそうです。

こちらの御婦人、足が不自由とのことですが、お遍路を歩く間は、
不思議と痛みを感じないそうです。

*******

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきでのOAと、Podcastでチェッ
ク!!
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2007/06/20 10:48 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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