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2024/04/27 02:36 |
【7番】 光明山・十楽寺 《放送内容》
今回のお参りは、第七番札所、光明山・十楽寺です。

この周辺にあるお寺の多くは、戦国時代に一度焼失しているため、
伝統的な建築物が残っている所は少ないのだそうです。

こちらの十楽寺も同様で、赤と白の色鮮やかな竜宮門をくぐると、
そこに聳えるのは、八十八ヶ所屈指の近代的なお寺の建物です

伝承では、長曽我部軍の焼き討ちから逃れるため、当時の御住職が
御本尊の阿弥陀如来様を背負い避難したそうですが、経本を携えた
お弟子さんが、軍勢の放った矢に倒れたそうで、その悲しい歴史を
『経塚』が現代に伝えています。

*******

こちらのお寺、山号の『光明山』というお名前から、眼病・眼疾に
御利益があるそうです。

実は、目の病気にお力を発揮する、というお寺は多くあるのですが
裏を返せば、古代にはそれだけ目を患う方が多かったのでしょう

病気平癒をお祈りする方法に、御本尊様とお百度石の間を往復する
『お百度参り』がありますが、お参りする道筋は直線であり、また
石畳が点字ブロックの役目を果たしているので、目の不自由な方も
行を積む事が可能となっています。

他に、お香(伽羅)を水に浸して目に当てると視力が回復したり、
本堂で焚く護摩の炎で、光を感じるようになったり…というお話が
伝わっていますが、実は伽羅には目に優しい成分が含まれており
消毒などの医療行為と、信仰は密接に関連している、と言えるかも
しれません。

*******

さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺「凸凹同行記」。

お寺の名前を『十楽寺』と聞いて、どの様な『ラク』があるのかと
ウットリのごんた

そんな様子を見たたけやん、楽は『ラク』でなく、極楽浄土にある
十の『楽しみ』
を表わしている…と、説明を始めます。

第一の楽しみ。
  仏教を信じていれば、臨終の際、阿弥陀如来様と二十五の菩薩様が
  お迎えにいらして下さる。

第二。
  浄土で蓮華の上に生まれ変わると、あらゆる楽しみが現世の百倍、
  千倍にもなる。

第三。
  神通力で美しい体が得られる。

第四。
  見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる…五感の楽しみが満足出来る。

第五。
  楽しみが消えて無くならない。

第六。
  思う所どこにでも自在に行ける。

第七。
  極楽にいらっしゃるのは立派な仏様だけなので、嫌な人間と付合う
  必要がない。

第八。
  仏様の美しいお姿を拝見したり、説法を聞く事が出来る。

第九。
  仏様に供養したいと思う時、何の制約もなく供養出来る。

第十。
  仏様と交流し、だんだんと心境が高まって、悟りを開ける。

現世は、人や環境の制約があって、中々修行が出来ないのに対し、
極楽浄土には、そのような制約がないので、存分に修行が出来て、
成仏しやすい
…死後に極楽を求めた、浄土信仰の考え方です。

時代によって、また広まった階級によって、仏教に対する考え方は
微妙に異なりますが、自分の知っている教えにこだわり過ぎると、
そこから、考え方の違う者に対する悪口が生まれます。

でも、お大師様はおっしゃっています。
どの教えも正しい。ただ、その教えに深・浅があるだけだ…と。

誰もが文字を理解出来る現代。色々な宗教を勉強し、より清らかな
み教えを求める時代が来たのかもしれません。

*******

最後は、こうゆうさん・米裕さん・きょんきょんの出演者3名で、
名物の、熱々で男っぽい『たらいうどん』を食します。

麺の技術は、お大師様が唐の国から伝えられたとされていますが、
水不足で米がなかなか採れない、生まれ故郷の讃岐の人々のために
小麦を使った食品の製法を『土産』として…土地に根付く様にとの
願いを込めて、お持ち帰りになったのです。

土産というと、『形あるもの』を連想しがちですが、技術や信仰、
そして土地の文化…『形のないもの』を故郷や家庭に伝える事も、
立派なお土産です。

*******

『十楽』とは、何を観ても『楽しみ』であると感じなさい、という
教えのこもった言葉とも解釈出来ます。

『十』という数字は、例えに過ぎません。
楽しみの数は、もっと沢山あるはずです。

どんな小さな事も喜び、感動出来る心。
『楽』を『極める』…それが、この身このままの『極楽』です。

*******

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2007/07/24 22:08 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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