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2024/04/25 10:41 |
【1番】 竺和山・霊山寺《放送内容》
 今回のお参りは・・・3年半ぶりに帰って来ました。
 第一番札所、竺和山・霊山寺へお礼参りです

 近頃はお遍路の形態も様変わりし、近隣の檀家・信者さんが寄り集まって
 同じ先達さんの下で巡拝するという、昔ながらのスタイルは減ってきて、
 お参りを希望する人が各々で旅行会社に申し込み、自分の都合が良い時に
 個人単位でツアーに参加するという形式が主流になってきました

 ですから、毎回、同行するメンバーも、先達さんも異なっているわけで、
 団参の『一体感』というものは、残念ながら失われつつあるようです。

 大窪寺さんで成満し高野山へと向かうルートとしては、歩き遍路の方なら
 徳島から海路で渡るため、こちらの一番札所へお礼参りするという事は、
 ごく自然な流れだったのですが、交通手段が発達し過ぎてしまった近年は
 皮肉にも、この伝統が廃れて行く傾向にあると感じられます

 でも、『巡拝』は、一連の数珠に例えられる事もあります。

 
八十八番を修めたならば、その足で再び一番札所へと向かう事で、初めて
 修行の『輪』・・・終わる事の無い、永遠の巡礼が完成されるのです。

 ***********

 山門に立つと、最初にお参りした日の事が、次々と脳裏に甦って来ます

 杉本さんは、「橋の上で杖を突いてはならない」という作法を学んだ事を
 思い出しました

 真っ白な装束の初々しい、初めてのお遍路の方々が参拝する様子と同じく
 杉本さんも最初は、お経本を手にしたまま、ただ立っているだけでした。

 長い道のり、長い年月をかけて、日々精進を積み重ねた結果、最初の頃は
 お経本を手にしていながら、それを読む事すら出来なかった杉本さんが、
 今はお経本の助けもなしに、スラスラと読経が出来るまでになりました。

 八十八箇所を修め、お礼参りで、輪が『つながった』・・・と思ったら、
 『輪』と思って歩んで来た道が、実は螺旋、スパイラルだった・・・。

 あの日と同じ場所に立っているようでいて、あの日よりも確実に進歩し、
 少し上へと昇った、自分自身の姿を確認出来た事でしょう。

 そんな杉本さん、今回は先達という大役を、無事務め上げられました

 ***********

 さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

 八十八番を修め、霊山寺へお礼参りの二人。

 最初の頃は泣き言ばかりだったごんたも、今では見違えるほどに成長して
 たけやんを引っ張って行くまでになりました

 長い道中、たけやんに聞かせてもらった有り難いお話の数々も、しっかり
 身に付いたようで、今や何処へ出ても恥ずかしくない、立派な青年です。

 境内を見回すと、前回の大窪寺で会った、お礼参りの事を教えて下さった
 あのお遍路さんと再会したごんた。

 大窪寺で金剛杖を納める事なしに、そのまま使い続けているようなので、
 理由を尋ねると、これから高野山へ向かうため・・・との事。

 ごんた、「もしや?」と思い、たけやんに聞いたところ・・・

 二人が故郷に帰る日は、もう少し先の話になりそうです

 ***********

 そんな訳で、長らく愛されて来た、この『きくへんろ。』
 遂に最終回・・・と思いきや、やはり、高野山へと向かいます

 米裕さんいとっては、帰るべき場所。
 こうゆうさんにとっては、青春期、修行に打ち込んだ、元気の出る場所。

 高野山を知り尽くしたお二人が麓から順を追って、ラジオ史上にない位に
 深く掘り下げて、御案下さるそうです

 ***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2010/12/20 10:42 | Comments(2) | TrackBack() | 放送内容

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コメント

PodCastで東京から聞いております
88霊場を巡る旅も終わり、今度は高野山ですね
来週以降がとても楽しみです
posted by 巨大ねこ at 2010/12/20 23:06 [ コメントを修正する ]
お聞き頂き恐縮です。

新年から、ディープな高野山をお届けします。

因に「凸凹同行記」は、次回が最終回です。

その後、数回高野山の昔話を凸凹風にお聞き頂きます。

お付き合い下さいませ。
posted by 米裕 URL at 2010/12/23 09:07 [ コメントを修正する ]

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