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2024/04/26 15:56 |
【14番】 盛寿山・常楽寺 《放送内容》
今回のお参りは第十四番札所、盛寿山・常楽寺です。

常楽寺の『楽』の字、ついつい『エンジョイ』と捉えがちですが、
リラックスと理解すれば、真の意味が見えてきます

力を抜く事で心の余裕が生まれ、物事を大きく捉える事が出来る。
『極楽』にも通じる解釈です。

**********

昭和十年に作られた入り口の石柱は、上部にランプが取り付けられ
見上げると、レトロでモダンな佇まい。
刻まれた文字は『日本三体・四国一仏・本尊弥勒菩薩安置』

同じ時代に、同じ造形で作られた弥勒菩薩さま三体の内の一体が、
こちらの御本尊である事を表わしています。

参道の石垣は、平らな岩を、パイ生地の様に幾重にも重ねたように
見えますが、これは流水岩という、この周辺の地層です。

本堂前には、天然記念物の『アララギの木』が聳えています。
病に苦しむ老人に、お大師さまが木を煎じて飲ませて差し上げた所
平癒した事から、その木を挿し木したものが現在まで残っていると
伝えられています。

先述の通り、この辺りの地層は岩盤です。
その様な場所に挿し木が根付き、巨大な姿で立ち続けている・・・
御本尊のお誓い・お働き、霊験を感じないわけにはゆきません。

このアララギの木、地上3m程の箇所が4~5つに分かれていて、
そこにお大師さまの石像(あららぎ大師)が安置されています。

**********

さて、米裕さんのの凸凹同行記。
たけやんが弥勒菩薩さまについて説明しています。

お釈迦さまが亡くなられて56億7千万年後、御教えが忘れられ、
乱れに乱れた、大変な『末法』の世に現れて、お釈迦さまと同様に
教えを説いて下さる
方が、弥勒菩薩さま。
現在は、『その時』のために修行を続けられているそうです。

言い換えれば、現在はまだ、お釈迦さまの御教えは生きている訳で
ごんたの感じている「大変な状況」など、取るに足らぬものです。

ところで奥の院には、一つだけ願いを聞いて下さる生木地蔵さまが
いらっしゃると聞き、歩き疲れたごんたは早速、瓦けに願いを書き
お供えしました

その願い事とは・・・「少しだけ楽をしたい」

すると・・・
タクシーの運転手さんが、お接待として次の札所まで乗せて下さる
との事。

早くも願いがかない大喜びのごんたですが、十五番札所へ着くなり
元の道を戻り始めるたけやん

お接待を断る事・・・
それはお接待を申し出た方のお心を無駄にする事になりますので、
お遍路の作法としては許されません。

ただ、歩き遍路で八十八箇所を巡ると誓いを立てた二人
その誓いを貫き通すためには、こうするしかありません。

ごんたが瓦けに書いた願いは、我が身のためだけのもの。
それを『欲』と言います。

もっと多くの人のためになる事を考え、願おうではありませんか

**********

我々の時間を過去・現在・未来の三世に分けると、弥勒菩薩さまは
未来を保障し、救う事を約束して下さった仏さまです。

こちらの札所が、こんな岩盤だらけの難所に建立されたという事
やがてやって来る、とんでもなく乱れた世をお救い下さるという、
御本尊の尊いお誓いとは、決して無関係ではないでしょう。

『過去の供養』ばかりが、御仏の教えではありません。

**********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2007/11/04 20:50 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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