忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




2024/04/25 18:14 |
【16番】 光耀山・観音寺 《放送内容》
今回のお参りは第十六番札所、光耀山・観音寺です。

『千手院』という院号から分かる通り、御本尊は千手観音さまです。

街中に位置するこちらのお寺、周囲には民家も多く、目の前を生活道路が
通っており、車の往来が激しいので、参拝の際は十分な注意が必要です

立派な山門も、風情を味わいながら眺める事は、そのような事情のため、
今回は残念ながら出来ませんでした。

***********

前回の国分寺が、朝廷により『国家統治』の目的で建立されたのに対し、
この観音寺は、古くから庶民の信仰によって栄えたお寺です。

それを裏付けるものの一つに、境内の『お百度石』があります。
40cm角で、高さが1.6mほどの石柱ですが、天辺には窪みがあって、ここに
お参りの回数を数える石を入れるそうです。

もう一つは、夜泣き封じのお地蔵さま
苔むした石室の中におられるお地蔵さまは、参拝者にお顔をなでられて、
今では表面が磨り減り、卵のようにツルツルになっています

こうゆうさんは、今回のお参りに際して、三男・蓮太郎君の夜泣き封じを
御家族からお願いされたそうです。

更に、このお寺に明治時代から伝わっている逸話。
姑さんを縛り付け、火のついた薪を使って折檻していたというお嫁さんが
お遍路でこちらにお参りをしたところ、大火傷を負ったとのこと

「これは、お大師さまの戒めに違いない。」

そう受け取って、そのお嫁さんは改心されたそうです。

***********

さて皆さんお待ちかね、米裕さんの凸凹同行記。

観音寺境内にある『庚申(こうしん)堂』の前に立ったごんた、彫り物の
『みざる・いわざる・きかざるを見て、幼い頃にオカンから受けた躾を
思い出しています。

三体の猿の上におられるのは、猿の親玉ではなくて、『青面金剛』という
神様です。

中国の道教では、人間の頭と腹と足には『三尸(さんし)の虫』が棲み、
常にその人の悪事を観察している、という教えがあるそうです

その虫は、庚申(かのえさる)の日の夜、人間の寝ている間に天に登り、
天帝に告げ口して、その人を早死にさせようとするとのこと。

そこで、三尸の虫が天に登らないように、寝ないで夜通し酒盛りを行う
『庚申講』という行事が生まれました。

この行事はやがて日本にも伝わり、各地で行われるようになりましたが、
天帝に仕える神様と、仏教の帝釈天のお手伝いをされる神様が、どちらも
青面金剛であった事から、庚申堂にこの神様のお姿が刻まれたのです。

悪事をはたらくから、バチが当たって早死にする・・・。
ならば、悪い事をしないように、自らを戒めれば良いのです

現在、日本で行われている庚申講は、自らのこれまでの行いを反省して、
以後は正しい行いをする、という誓いの場に姿を変えています。

この国の風俗・風習に合う方向に発展した、とも言えるでしょう

***********

こちらのお寺には、お大師さま御筆と言われる、光明真言の梵字を刻んだ
印版
が現存しており、納経所でお願いすれば、専門の担当スタッフの方が
白衣の襟の下に刷り込んで下さいます。

道中のお守りともなる、このお印。
有料ですが、八十八箇所唯一の貴重なものです。

お参りの際には、ぜひどうぞ。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
PR



2007/12/03 10:36 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<【16番】 光耀山・観音寺 《きくへんアルバム》 | HOME | 【15番】 薬王山・国分寺 《きくへんアルバム》 >>
忍者ブログ[PR]