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2024/04/26 06:32 |
【18番】 母養山・恩山寺 《放送内容》
今回のお参りは第十八番札所、母養山・恩山寺です。

行基菩薩が開かれたこちらのお寺、元は大日山・密厳寺と称し、かつては
女人禁制の修行場でした

お大師さまがこちらのお寺で修行されていた当時、母君の玉依御前さまが
会いにおいでになり、お大師さまは秘法を修してこの地の女人禁制を解き
女性に開放されたそうですが、その理由は分かっていません。

こうゆうさんの推測ですが、おそらくお母さまは、自らが出家することを
希望されたものの、修行の苦労をよく御存知であるお大師さまは、
母親に出来る限り辛く苦しいい思いをさせたくない、という思いやりの心から、
自身が修行しているこの地の結界を解いたのではないか?とのことです。

それに対して、玉依御前さまが高野山のふもとで余生を過ごされた晩年、
お大師さまは高野山の女人禁制を解く事はせず、逆に自らが山を下りられ
月に九度、お母さまに会いに行かれたそうです。
(この故事から『九度山』という地名が生まれた、との事。)

親の恩を感じ、その身を案ずる…
お大師さまの優しさと、孝行を学ぶ事の出来る札所、と言えるでしょう。

***********

さてお待ちかね、米裕さんの凸凹同行記

たけやんから、恩山寺がかつて女人禁制だった、という事を聞き、何故か
興奮するごんた
どうやら、『にょにん』という単語に反応したようです。

でも、冷静に考えれば、女人禁制とは『男ばかり』という事。
イヤやがな、そんなん!」…そら、そうでしょう。

『女人禁制』という側面のみを捉え、「仏教は女性差別の宗教だ」などと
安っぽい説を唱える学者もいます。

しかし、修行の目的の一つは『欲を絶つ事』
性欲を絶つためには、異性に接する事の出来ない環境を作り出すのが最も
合理的であり、これは『智慧』とも言えます。

仏教は女性を差別し、救う対象に入れていない…そんな訳はありません。
お釈迦さまにも、お大師さまにも、大勢の女性のお弟子さんがいますし、
信心の厚い女性の信者さんが、お陰を頂いたという逸話は、各地に数多く
残っています。

因みに、女性が修行する場は『男子禁制』なのです。

「それやがな!」…ごんたが憧れていたのは、コチラの環境のようです。

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こちらのお寺には、『摺り袈裟』という手作りのお守りがあります。
これは、お袈裟に織り込まれている梵字と同じ言葉を版木に起こし、紙に
印刷したものです。

こちらの御本尊がお薬師さまですので、病気治癒のほか、亡くなった方
添えて差し上げれば、極楽往生出来る、と言われているそうです。

四国八十八箇所ではこの恩山寺でしか入手出来ないものだそうですので、
記念にぜひお求め下さい

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赤い欄干の『母養橋』を目印に旧参道へとやって来ますと、仁王門の傍に
『びらんじゅ』という常緑の巨木があります。

この木は、女人禁制を解いてお母さまをお迎えした記念に、お大師さまが
お手植えされた、と伝えられています。

仁王像はかなりの大きさで、造形も優れており、かなりの迫力です

車で来るとつい見過ごしがちですが、ゆっくり歩きながら、周囲の風情を
じっくりと味わうことも大事です

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

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2008/01/06 18:27 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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