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2024/04/19 02:32 |
【30番】百々山・善楽寺《放送内容》
今回のお参りは第三十番札所、百々山・善楽寺です。

院号を『東明院』というこちら、日の出を象徴するお名前で、それは即ち
土佐の国の中で一番最初に開かれた土地、という事を意味していますが、
人間が開拓したという事実の他、神様が最初に降り立った土地という事も
表しています。

その事を裏付けるように、大きな門をくぐり、桜の古木の並木道を歩くと
土佐一宮神社があります。

明治初めの廃仏毀釈によって、多くのお寺が廃寺や無住となりましたが、
特に被害が大きかったのが、大きな神社の傍にあるお寺でした。

強引な政策の結果、多くの寺宝や有り難い御本尊が紛失・行方不明となり
縁起が分からなくなってしまったお寺も多くありましたが、この善楽寺
例外ではありませんでした。

多くの方々の努力の結果、近年になってようやく御本尊が戻りましたが、
過去の無謀な政策の影響で、今だに苦労が続いている地域は、残念ながら
まだ存在することも事実です

***********

開けた場所に位置するこちらのお寺、周りを木々に囲まれてはいますが、
日当りの良い立地です

御本尊の阿弥陀如来像が安置される本堂は、近代的な鉄筋造りの建物で、
対照的に、大師堂は小ぶりな木造建築です。

境内は色とりどりの花が植えられ、近隣の方々の手で整備された様子は、
『血の通ったお寺』という印象です

珍しいのは、水子地蔵子安地蔵、そして梅見地蔵という、個性の異なる
お地蔵さまがいらしゃる事。

子安地蔵さまは、子供の成長を願うと共に、育児に不安を抱く母親たちに
安らぎを与えて下さいます

上を見上げるようなお姿の梅見地蔵さまは、首から上・・・精神の病や、
頭痛などの平癒に、お力を発揮して下さるそうです
更には、そこから転じて、学力アップや集中力の向上を願う方々の信仰も
集めているそうです。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小咄、凸凹同行記。

お寺の周辺には神社も多い事に気付いたごんた

「お寺に神社は『付き物』か?」

・・・そんな疑問を持ったごんたに、たけやんが説明しています。

元々、自然神を崇拝していた日本に、仏教が伝来しました。

争いを嫌う仏教は、日本の神様に礼儀を尽くし、お寺の土地を頂くお礼に
神様を大事にお祀りし、国の安泰に力を尽くす事を誓いました。

それを聞いた神様は、仏教のみ教えに感銘し、お寺の建立を許すと共に、
神様自身が仏教を守る事を約束したのでした。

そのような形で、共に認め合い、力を発揮してきた神社とお寺でしたが、
明治政府の発した神仏分離令により、全国各地で廃仏毀釈運動が広まり、
地域文化の中心だったお寺は、悉く破壊されてしまいました

庶民の心の拠り所を失くす事で、中央に目を向けさせ、国を一つにして、
海外の列強に対抗するという目的
だった様ですが、馬鹿な政府に反抗して
大切な御本尊や経典を隠して、必死に守り通そうとした人々がいる一方、
つまらない方針を鵜呑みにして、寺宝を盗んだり、仏像を破壊したりする
罰当たりな輩が多くいた
のも、また事実です

お寺にも、神社にも、建てられたのには理由があります。
それは、地域が、土地を、国を思い、世が平穏であれと願った歴史です
先人の、その気持ちに思いを馳せ、我々が、その思い受け継いでいる事を
有り難く感じなければなりません


***********

納経所には、色々な記念品・土産物が販売されています。

米裕さんは、光明真言の入ったTシャツを購入されたようです

こうゆうさんは、頼まれものの枕カバーを入手されました
これは、梅見地蔵さまのお姿が入ったもので、頭・耳・鼻・口など・・・
首から上の病に効能があるそうです

こういった、札所毎での買い物も、お遍路の楽しみの一つです

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2008/07/07 18:50 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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