忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




2024/03/29 23:17 |
【40番】平城山・観自在寺《放送内容》
今回のお参りは第四十番札所、平城山・観自在寺です。

『発心の道場』(阿波)『修行の道場』(土佐)を修め、
ここからいよいよ
『菩提の道場』、伊予の国です。

仏道を歩む気持ちを起こし、一歩踏み出す『発心』
難行・苦行の長い道を、ひたすら突き進む『修行』

・・・では、『菩提』とは?

通常、『修行』を終える事ゴール地点
修行が完成する事は、人間が本来生まれながらにして持っている菩提心
即ち仏の心が完成する事をも意味します。

しかし、少し物事が出来始めた途端、人間には『慣れ』『慢心』といった
厄介なものが生じます

土佐の国まで修め、修行を完成させているのなら、その方は既に『仏』
ならば以後は『人』ではなく、『仏』として歩むわけです。

仏が、仏としてもう一度修行に励み、更なる徳を積んで磨きをかける。
慣れや慢心に流れそうになるのを、もう一度引き締め直す道程です。

***********

平城天皇の頃、弘法大師・空海さまが開かれたこちらのお寺、御本尊は、
お大師さま自ら彫られたと言われる、薬師如来さまです。

平地の町中に位置するこちらは、歴史のあるお寺ながら、境内は近代的に
整備されています

山門両脇の石柱、右側の文字は『大師値遇』
左には『随縁往来』と刻まれています。

お大師さまにお会いさせて頂くに値する魂。
仏道を進んで行く事を発心してこその歩み。

・・・そう感じながら、歩んで参りましょう。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小咄、凸凹同行記。

こちらの観自在寺は、一番札所の霊山寺から最も遠い札所である事から、
『裏関所』の異名がある、というたけやんの説明ですが・・・

そんな事より、ごんたにとっては、土佐で鰹のタタキを食べ損なった事が
大きな痛手のようです(笑)

土佐といえば、かつては鯨料理も盛んでした。
そんな文化がある一方で行われたのが、『鯨供養』

捕獲され、人間のために役立ってくれた鯨。
無駄なく、全てを有効に使わせて頂く人間。

自然の恵みへの『感謝の心』があってこそ、『供養』という文化・風習が
生まれるのです

多くの国々が、『野蛮』とか『可哀想』といった理由で捕鯨国を非難し、
反対の態度をとっています

その反対国、かつては鯨を乱獲し、食肉を除く大量の部位を廃棄していて
資源を無駄に浪費していた
のです。

現在の捕鯨国が、かつて自身が繰り返した愚行を、今も続けている・・・
反対国は、そう思い込んでいるのでしょう。

たけやん、捕鯨反対国の御都合主義に、大変御立腹でありました

***********

こちらには『弘法大師宝印御守』という、手拭いサイズの布があります。
この布には、お大師さまが、御本尊を彫った木の余りを版木に利用して、
『南無阿弥陀仏』と刻まれた文字がそのまま転写されています。

ここで、『南無阿弥陀仏』といえば浄土系の教えのもので、真言宗ならば
『南無大師遍昭金剛』という御宝号では?・・・と思ってしまいます。

でも、空海さまが御活躍の頃は『南無阿弥陀仏』を唱えていたのです。

実は『大師』号は、空海さまが御入定された後に天皇から賜ったもので、
御宝号は、後の世の人が、空海さまを慕って唱え始めたものなのです

***********

観自在寺の『観』は、観察の『観』
真実を、良き姿を、心に焼き付ける事です。

目が見えずとも、耳が聞こえずとも、焼き付けたその真実が、いつでも、
自在に具現化出来る・・・


そのレベルに達するべく、精進を続けるのが『菩提の道場』

こちらのお寺、節目の札所として、しっかりとお参りしたいものです

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
PR



2008/12/07 17:45 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<【40番】平城山・観自在寺《きくへんアルバム》 | HOME | 【39番】赤亀山・延光寺《きくへんアルバム》 >>
忍者ブログ[PR]