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2024/03/19 18:25 |
【44番】菅生山・大宝寺《放送内容》
今回のお参りは第四十四番札所、菅生山・大宝寺です。

この番組、インターネットでも発信している関係で、どんな時に聴いても
違和感のない様にとの配慮で、季節の話題は避けて制作されてきました。

・・・ただ今回は、そんな方針も消し飛んでしまう、壮絶な状況です。

舞台裏を明かしますと、収録されたのが平成21年1月。
この時期、倉敷は暖かい日が続いており、向かう先の南国・伊予の国は、
当然ながら更に過ごし易いだろう、と予測していた一行。

・・・一体誰が、スタッドレスタイヤさえ効かない、アイスバーンの続く
厳寒の雪国
を想像し得たでしょうか?


四国は、険しい山の続く土地。
峠を境に、気候がガラリと変わる事はよくあります。

八十八箇所中の四十四番目、記念すべき折り返し地点の、この雪景色
「緩めるなよ!」・・・という、お大師さまからの忠告かもしれません。

南国といえども、真冬です。
防寒と足元、しっかりとした装備でお参りしましょう。

***********

山門からはみ出す勢いの、立派な大わらじ
ツルツルの路面、「足元に気をつけよ」という暗示にも思えます。

釣り鐘が2つもある、珍しいこちらのお寺
元々は、百済からの渡来人が十一面観音像を奉納したのが始まりとの事。

後に空海さまが境内を整備され、天皇のお力で発展を遂げたそうですが、
山の中という厳しい立地のため、古くなった建物は建て替えるのでなく、
元のものを生かして、増築を重ねながら栄えて行ったようです。

現代のお遍路、各札所での『納め札』の納め方は、それ専用の箱があり、
そこに入れるのが通例ですが、こちらの大宝寺では、掲示板のような所に
貼り付ける方法で行われています。

札所にお参りする事を『打つ』と言います。

今の納め札は紙で出来ていますが、江戸時代以前は木の板だったそうで、
お参りの際にそれを『打ち付けて』納めていた、との事。

時代の変遷と共に習慣は姿を変え、表現だけが今に残っている訳ですが、
こちらのお寺は、昔の風習が現代も続いている、貴重な札所なのです。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小咄、凸凹同行記。

今回、たけやんとごんたはお休み。
代わって登場したのが、少し懐かしい曲(笑)を口ずさみながらやって来た
狩人が2人。

肩に鉄砲を担いでいるものの、随分長い間、使っていない様子
どちらも一人者のようで、もしも女房がいたなら頑張って猟に精を出して
シシ鍋を御馳走するのに・・・と、己の腕のなさの言い訳でしょうか?

そんな2人の目の前に現れた、1頭の猪・・・ですが、様子が変です。
鉄砲を持つ猟師に向かって腹を見せ、無抵抗のポーズ。

遅れてやって来た山鳩と共に、2人を山の奥深くへ招く素振りですので、
そのままついて行くと、その先にいらしたのが、光り輝く観音さま。

「この様な素晴らしい方と引き合わせてくれた、こんな可愛い動物達を、
撃つ事など出来るかっ!!」


2人は狩人をやめ、お堂を建てて観音さまをお祀りしたそうです

***********

札所のお参りでは、十善戒に続き般若心経を唱えますが、こうゆうさんが
提案されたのが『指心経』という読み方。

これは、お経本を一字ずつ指で辿りながら、その通りに唱えて行くという
読経の方法で、高蔵寺の寺子屋でも行う事があるそうです。


今回、実際に行ってみた杉本さんの感想は、いつも唱えているスピードに
指がついてこない感じで、非常にやり辛い、との事

真言宗では三密行・・・身・口・意を一致させる事を非常に重視します。

指と、唱える速さが合わない。
・・・それは『身』と『口』が一致していない事を意味します。

その原因を探れば、気持ちが先走っているため
・・・してみると、『意』までもが一致していない事になります。

心を落ち着けて、指の速さに合わせて冷静に唱えて行くと、新たな発見も
多々あります。

「この音は、こういう字を書くのか・・・。」
「この箇所は、こういう意味だったのか・・・。」


分かった『つもり』だった今までの自分から一歩抜け出す事が出来るかも
しれません。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

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2009/02/07 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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