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2024/04/25 18:40 |
【60番】石鎚山・横峰寺《放送内容》
今回のお参りは第六十番札所、石鎚山・横峰寺です。

こちらへ参拝するには、細い林道(有料道路)を上った
所にある駐車場から400mを下って行かなければなりません。

以前、冬場にお参りをされた事のある米裕さん。
路面は凍結、しかも帰りは上り坂で、大変な思いをされたそうです

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元々は、役行者が開山した山岳修行の聖地。

廃仏毀釈により、一時は神社だけが残された形となってしまいましたが、
周囲の方々の「根本に戻そう」という熱意と努力が実って、明治後期には
めでたく再興成ったそうです。

近年に建立された寺院は、材料運搬の利便性や安全性などを考慮した上で
交通の便利な場所に立地している場合が殆どです

ところが、こちらの横峰寺を筆頭とする、山深い場所に位置する修行場は
先に場所を決めて、その後に道が作られており、現代人の感覚からすると
「よくこんな場所に建立されたものだ
・・・と、感嘆するばかり。
「人智を超えた不思議な力が働いていたのでは・・・!?」
と想像を膨らませる一行です

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

なにやら熱心に、花占いをしているごんた。
聞けば、昨夜夢に見た女性に恋してしまった、との事。

因みに、ごんたが手にしている花は、黄色いキンセンカ。
物知りのたけやん、キンセンカの花言葉をごんたに教えたのですが・・・

『別れの悲しみ・失望』

・・・である事を聞いたごんた、縁起でもないと文句を言っています。

そこでたけやん、順徳天皇の故事から名づけられたという、薄紫の美しい
ミヤコワスレを使うように薦めます。

高貴な方に所縁のある花という事で、ごんたの機嫌も直ったようですが、
このミヤコワスレの花言葉は・・・

『別れ・短い恋』

・・・との事でした。

星ヶ森を通りかかった二人。
ごんた、夢の女性にまた会いたくて、星はまだ出ないかと騒いでいますが
今はまだ昼間。

この星ヶ森、石鎚山を望むための場所だそうですが、かつて空海さまは、
ここで『星供』といって、御自身の厄年の修法をされたそうです。

『お大師さまが厄払い』と聞いて、意外な印象を受けたごんたでしたが、
常人の様な『我が身のため』という意識でなく、密教を更に広めるため、
御自身の生命力を極限にまで高められる必要があっての事でしょう。

***********

空海さまは、石鎚山での修行の様子を『三教指帰』に記されていますが、
これは儒教・道教・仏教という三つの教えを比較し、各々の長所・短所を
面白く論説されたものです。

空海さまが24歳の時に著わされたという三教指帰を読ませて
頂きますと、
この石鎚山周辺は、幼き日より慣れ親しんだ修行場だった事が窺えます。

***********

『カミ』には2種類あり、
はるか上方の天にいらっしゃる存在を『神』
大地に住まわれる存在を『祇』と表現します。

我々人間界に対してもたらされる、大自然からの恵みの数々は、例外なく
天と地からの賜りものです。

ただ、その匙加減は、あくまでもカミが基準ですので、雨を例にとれば、
しとしとと降る春雨があれば、暴風雨の時もあります

そんな神(または祇)の激しさを、人間のレベルに和らげてくれるのが、
仏さまのお役目です。

真言宗において、最も重要視されているお経の一つが『大日経』ですが、
その正式名称が『大毘廬遮那成仏神変加持経』という事実を知ったなら、
仏教と神・祇のつながりの深さを理解する事が出来るでしょう。

『聖地』と言われる場所では、空に浮かぶ雲さえもが、様々な姿に変じて
我々に何らかのメッセージを送って来ます。

こうゆうさんが住職を務める高蔵寺は、住宅街の中に位置していますが、
人々が普通に日常生活を営んでいる空間にあって、お寺の行事の前後には
天候の急変などの不思議な現象が、頻繁に起きています。

天にも地にも神々はいらっしゃるわけですから、神変と呼ばれる現象は、
我々が住むこの場所にあっても、起きて当然のものなのかもしれません。

そういった現象の数々は、日頃の心がけで瞬時に見る事が出来るもので、
ただ単に、我々が気づいていないだけの事なのでしょう


***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2009/10/03 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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