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2024/03/29 18:01 |
【67番】小松尾山・大興寺《放送内容》
今回のお参りは第六十七番札所、小松尾山・大興寺です。

弘仁年間(平安期)、嵯峨天皇の勅願 により空海さまが開かれたという
こちらのお寺ですが、奈良時代から僧坊があったと伝えられています。

その後は、真言宗と天台宗の二宗派によって管理されていた時期があり、
最盛期には真言宗24坊・天台宗12坊を誇る修行の道場でした。

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山門では、香川県の有形文化財に指定された、身の丈3mはあろうかという
立派な仁王像が参拝者を迎えて下さいます。

お寺の評価としては、立派な建物や仏像が対象になる事が多いのですが、
本当の歴史は、境内の木々を見れば分かります。

古代の日本は、自然崇拝、特に大木には『神が宿る』と信じられており、
仏教伝来前より『信仰の場』とされてきました。

そういった神聖な場所に、土地の神々に許されて、寺院を建立する。
または、神のやどる木に、許しを得て仏さまのお姿を刻み、安置する。

そのようして仏教は、土着の神々と穏やかに融合しながら、人々の生活に
溶け込んで行きました。

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境内には、空海さまお手植えと伝えられている、巨大な榧の木
因みに高野山では、榧の実をお供えすると神さまがお喜びになるとして、
珍重されているそうです。

また、その榧の近くにも、それより樹齢が古いと思われる、楠の巨木。
周りの石畳や石段を歪ませるほどに、しっかりと根を張っています。

本堂向かって右側に大師堂がありますが、こちらは『天台大師堂』
かつて、二宗派がこのお寺を支えていたという事の名残です。

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さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

山門の立派な仁王像に、感嘆の声をあげるごんた。

鎌倉期の運慶作である事を説明する、博識のたけやん。
ただ、頭部だけが江戸時代に作り替えられたものらしいのですが、それが
『八百屋お七』に関連があるという事を告げると・・・

実は、『八百屋お七マニア』だというごんた。
突然にスイッチが入って、有名な八百屋お七の悲話を、芝居口調で滔々と
語り始めるのでした(笑)

尚、八百屋お七と仁王さまの関係ですが・・・

お七の恋人である吉三郎が、四国中を勧進して回り、修復したという話が
伝わっているそうです。

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お参りを修めて、一行の共通した感想が『気持ちが良い』という事

常緑樹と鳥のさえずり。
お参りをしながら、季節を問わず森林浴が楽しめます。

そして何より、整備の行き届いたお寺。

凛とした清らかな空間を前にすると、やはり参拝する側の意識としても、
「キチンとお参りさせて頂こう」となるのが自然でしょう。

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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2010/01/23 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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