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2024/04/26 18:06 |
【68番】七宝山・神恵院《放送内容》
今回のお参りは第六十八番札所、七宝山・神恵院です。

こちらと六十九番の観音寺とは同じ境内にあって、四国八十八箇所唯一の
『連番』
となっており、同じ山門から入り参拝させて頂く事となります。

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七百年代、八幡大菩薩さまが舟でお越しになり、この地を発見なさったと
伝えられていますが、『八幡さま』と言うと我々はどうしても『神社』
連想しがちです。

ところが、正式には、上に記した通り『大菩薩』という呼び名が・・・。

八幡さまは、神さまなのか?
それとも、仏さまなのか?

実はこの混乱、明治時代に断行された『廃仏毀釈』に端を発したもので、
それまで日本古来の神さまを崇める考えと、大陸から伝わった仏教とが、
良い形で融合していたのを、無理矢理引き離してしまった事が原因です。

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仁王さまのいらっしゃる立派な山門をくぐると、近年に整備された石段。
手前に井戸があり、その脇を進むと、沓音天神さまのお社に着きます。

ここはかつて、庵のお坊さんが尊い声を聞き、沓音の後を追いかけると、
その先に天神さまがいらしたという伝説があります。

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さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

日証というお坊さんが、瀬戸内を望む山の上で修行をされていたところ、
雷鳴が轟いて雲が近付き、やがて雨が降り始めました

これは神さまのお出ましだろうと、浜に出て沖を見ると、琴の音にのって
八本の幡を掲げた、神々しい舟が近付いて来ます。

舟に乗っていたのは、宇佐からいらした八幡さま

弓矢の使い手である軍神の八幡さまが、その弓で『琴』を弾いているのは
都に『事』があったからだろうと、日証上人が尋ねたところ、八幡さまは
後世に、東大寺に大仏さまが建立されて仏教が栄える事、空海という名の
優れたお坊さんが現われる事をお伝えになりました。

戦で世を治める事はかなわないと悟った、戦いの神である八幡さま。

唐に伝わったお釈迦さまのみ教えが、彼の地を平和に導いている事を知り
八正道を表す八本の幡を立て、その教えがこの日本にもやって来る日を、
ずっと待っておられたそうです。

八幡さまは、更に後世に起こる、神仏分離による国の混乱も予見されて、

「神仏は共にあるべき、それを後の世に伝えよ。」

・・・とのお言葉を、日証上人に伝えられました。

尚、八幡さまが乗っていらした古い舟は、引き揚げられてお祀りされ、
琴弾八幡宮として現在に至っています。

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一行がお参りした本堂は・・・コンクリートの壁と、金属製の屋根という
超モダンな近代建築物の内部にありました。

笠に白衣という、伝統的なお遍路スタイルが、この場所では場違いにすら
思えてしまうほど。

外が古風で、伝統にのっとった造りである事もあり、そのギャップたるや
かなりのものです

尚、納経所は六十八番と六十九番共通となっていますが、夫々の札所への
お参りの度に慌ただしく訪れるのでなく、双方をキッチリと修めた後に、
落ち着いて伺えば良いでしょう。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2010/02/06 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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