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2024/04/26 09:39 |
【69番】七宝山・観音寺《放送内容》
今回のお参りは第六十九番札所、七宝山・観音寺です。

前回の六十八番札所・神恵院と同じ境内にあって、一か寺・二札所という
四国の中でも特異な例ですが、六十八番の御本尊が阿弥陀さまですので、
同一場所にある観音寺の御本尊も同じ仏さまかと思いきや、寺号の通り、
聖観世音菩薩さまです。

仏教伝来以降、広く認められた『本地垂迹説』という思想がありますが、
これは、神さまにも仏性があって、神と仏は本来一体の存在であるという
考え方の事です。

明治政府の神仏分離令によって、神と仏は引き裂かれましまいましたが、
同一境内に二つの札所が存在するというこの形態も、実はその頃の混乱が
未だに尾を引いている事を示す、生きた実例の一つなのです。

神仏にせよ人間にせよ、物事には総じて『多面性』があります。

その、極めて当然と言える摂理を、政治の側の都合で強引に否定した事が
現代日本人の、信仰心の不安定さを生み出した原因かもしれません。


***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

六十八番と六十九番の札所が同じ境内にある事に混乱するごんたですが、
迷う事なく、六十九番の本堂を探し当てます。

何故、見分ける事が出来たのか、たけやんが尋ねたところ、本堂の前には
赤い顔をした門番の像があるから・・・という理由ですが、見たところ、
それは門番などではなく、お釈迦さまの弟子の一人、賓頭盧尊者さま。

博識で慈悲深い方で、しかもその説法は、他の者の異論・反論を許さず、
まるでライオンの様であった事から、獅子吼第一とも称されました

神通力をもって、偉い王様の王位喪失をも言い当てた事を聞いたごんた、
その赤いお顔は、神通力を使われる際のお姿かと思ったようですが・・・

賓頭盧尊者さま、大の酒好きだそうで、お顔が赤いのはそのためですが、
実はその酒が原因で、お釈迦さまから破門を言い渡されてしまいました。

ただ、お釈迦さまを慕う強い気持ちが認められて、人目につかない場所で
お釈迦さまの説法を聞く事は許された、との事。

その様なエピソードのためか、札所でよく見かける賓頭盧尊者さまの像は
建物の中ではなく、本堂の外に安置されているのでしょう。

***********

境内の土産物屋兼うどんやさんへとやって来た、米裕さんと杉本さん。

仕事柄、喉に気を遣う杉本さん、飴は必需品だそうです。

一方の米裕さん、お参りをする立場として、山道や長い石段を行く際には
やはり糖分補給が欠かせないため、飴は常備されている、との事。

ところが米裕さん、大事な飴を切らせてしまい、杉本さんにおねだり。

黒糖飴をチョイスしましたが・・・豆入りの製品。
ガリガリ噛んでしまわず、最後までゆっくりなめましょう。

***********

最後に、杉本さんからの質問。

『観音寺』は『カンオンジ』なのか?『カンノンジ』が正しいのか?

対する、こうゆうさんの回答。

『カンオンジ』は近世の読み方で、正式には『カンノンジ』。
古くから伝わる『観音経』が『カンノンギョウ』である事からも明白。

米裕さんの補足。

古文では、『ん』に続く母音は、『な行』に変化する。

尚、『カンオンジ』と呼ばれるようになった理由は諸説あるようですが、
観音さまの正式なお名前、『観世音菩薩(カンゼオンボサツ)』の発音が
影響しているとも言われています。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

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2010/02/20 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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