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2018/07/22 07:53 |
【84番】 南面山・屋島寺《放送内容》
今回のお参りは第八十四番札所、南面山・屋島寺です。

まずは、広い駐車場と近代的な建物に目を惹かれるこちらのお寺。
一行は自動車でお参りのため、整備された有料道路でやって来ましたが、
元々あるへんろ道は、険しい登山道です

周囲を観光スポットに囲まれている関係で、白装束のお遍路さんよりも、
レジャーに訪れた道すがら、ちょっとお参りを…という、一般の参拝者を
むしろ多く見かけます

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お寺の歴史は古く、天平年間、あの鑑真和上が開基と伝えられています。

当時、世界の文化の中心であった唐の国から、幾多の苦難を乗り越えて、
遂には失明という憂き目に遭いながらも、東方の小国に過ぎない日本へと
命懸けで、正しい仏法(戒律)を伝えた鑑真和上

当時の中国における鑑真さまの地位といえば、時の皇帝の相談役
言わば最高権力者の右腕として、あの大国を動かす立場にあったのです。

国の宝とでも言うべき方が、周囲の慰留や、時には妨害に遭いながらも、
その様な地位を捨てて、何故に我が国へとやって来て下さったのか?

中国に限らず、当時の大陸に存在した各国は、日々権力闘争に明け暮れ、
安定した政権が長続きする事はありませんでした

そんな中、穏やかで争い事の少ない東方の島国の話を聞いた鑑真和上は、
日本人に、正しい仏法を伝承出来る可能性を見出したのかもしれません。

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山門をくぐり、境内に立つと、そこに流れるのは、南国的な雰囲気

土佐の各札所で感じた、開放的な空気に近いものがありますが、それは、
近くに海を臨み、山上のため空が近い事が原因でしょう。

諸堂は本格的な宮建築

京都の寺院のような繊細さではなく、主に奈良で見られる、素朴ながらも
力強さ溢れる造りが印象的です。

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さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

屋島寺の境内へとやって来たごんた、大きな狸の像に驚きますが、それは
佐渡の団三郎狸・淡路の芝右衛門狸と並び、『日本三名狸』の一匹として
崇められている、四国狸の総大将・太三郎狸です。

この太三郎狸、眷属が集まる大寒の時期に、自分が見た源平合戦の様子を
幻術を使って皆に披露して楽しませたり、道に迷っていたお大師さまを、
人間に化けて案内したりと、善行を積んだそうです。

夫婦の契り固く、家庭円満・縁結び・子宝、更には水商売の神様として、
全国に信者を持つ、屋島寺の守り神です

古くより、狐や狸は『人を化かす』と言われて来ましたが、言い換えれば
我々の先祖は、人智を超えた、人の力が及ばぬ存在がある事を感じ取り、
畏れ敬っていたという事でしょう。

科学万能の時代、万物の霊長を自認する人間。

しかし、そんな我々をも超える力がある事を感じ、素直に認めることで、
現代人が忘れがちな『謙虚さ』を取り戻す事が出来るでしょう。

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ダイナミックな奈良建築。
日差しの強い時は、大きな屋根が、優しく、有り難いものです

しかし、この屋島寺、夏は照り返しが強く、冬は寒風の吹きさらし。
山上のため、台風シーズンにはまともに強風を受ける、厳しい行場です

観光スポットという一面を有していながら、やはり律宗の祖・鑑真和上
修行の道場として開かれたお寺。

一般の観光客をすんなり受け入れて下さる『懐の深さ』を持ちながらも、
注意深く観察すれば、異なった空気が流れている事に気付くはずです

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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

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2010/10/03 18:55 | Comments(0) | TrackBack(0) | 放送内容

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