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2025/04/22 10:19 |
【25番】宝珠山・津照寺《放送内容》
今回のお参りは第二十五番札所、宝珠山・津照寺です。

山の形が『宝珠』に似ている事からこの山号となった、こちらのお寺。
お大師さまが彫られた地蔵菩薩さまが御本尊です。

津照寺の『津』とは、拠所、または港を意味しますが、その名前の通り、
門前は漁師町

そんな土地柄もあり、大漁と海運の安全を司るとされる、こちらのお寺。

交通安全と言えば、現代では陸上ので往来を思い浮かべますが、かつては
海上での無事を祈願する事が主流でした。

こちらの御本尊は、遭難しそうな船に僧形をもって現れ、進むべき航路を
あれこれ指示した後に姿を消された
、という伝説から『楫取地蔵』として
信仰を集めています。

***********

さて、海上交通の安全に御利益があるお寺ですので、海を行く船から見て
目印にならねばなりません。

朱塗りのシンプルな山門から覗くと、遥か上方へ急な石段が続いており、
彼方に見える鐘楼門から、更に上らなければならないようです。

様々な形の自然石で出来た石段は、雨の日には特に注意が必要です

前方を見上げる様に息を切らせて上り、ふと振り返ってみると、眼下には
疲れを忘れさせてくれる絶景が広がっています。

やっとの思いで辿り着いた本堂は、周囲を鉄筋コンクリートで覆われた、
完全密閉型の建物で、お灯明や線香を立てるのも屋内です。

海沿いの、風が強い場所ですので、この様な造りになったのでしょう。

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さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

今回、ごんたとたけやんはお休み。
代わって登場は・・・津照寺のお地蔵さま毘沙門天さま

土佐藩主・山内一豊公の船の進む先を、あれこれと細かく指示を出して、
遭難から救ったお坊さんがいらしたという話ですが、そのお坊さんこそ、
津照寺の御本尊であるお地蔵さま・・・

そんなワケで、毘沙門さまがお地蔵さまを冷やかしておりますと、何やら
毘沙門さまに踏みつけられた天邪鬼が、咳き込んでおります

どうやら、お堂の周りが火事のようです。

これは一大事!!
お地蔵さまが、あわてて近所の人々を呼びに行きますが、毘沙門さまは、
素早い動きで、皆が到着する前に火を消し止めていました。

安心して、ヤレヤレと話し込んでいたところ・・・
近所の人が、その会話を全て聞いている事に気づいたお二方

「誰にも言わんといて・・・」と、皆に懇願したお二方でしたが・・・

そんな、お地蔵さまと毘沙門さまの御活躍の様子は『今昔物語』巻十七の
第六話
に収められているそうです。

***********

お参りを修めたところで、杉本さんからの質問

お寺が、お灯明を点けたり消したりするタイミングは何時ですか?

対する、こうゆうさんの回答

お灯明は『法灯』とも言い、智恵、即ち『物事を正しく見る』事の象徴で
御本尊へのお供えであると同時に、参拝者自身の心にも明かりを灯して、
全ての事を素直に見つめる
、ということを表わしているますので、本来は
点けたり消したりするのではなく、『常に灯しておく』ものです。

また、お香についても、時間の経過を計る役目の他に、お経を唱えるのと
同じ功徳がある
と言われる事から、『常香』が本来の姿です。

・・・ただ、近頃は安全上の問題から、難しくなっているようです。

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続いては、杉本さんのてくてくインタビュー・ひとへんろ

ベンチで休憩する、北海道からの歩き遍路の女性
3kmを1時間ほどのペースで歩けるようになったそうですが、足の状
態で
3ヶ寺お参り出来る時もあれば、2ヶ寺の場合もあるそうです。

一番札所から順に、2ヶ月の目途で歩いているそうですが、北海道と比べ
高知はやはり暖かく、目にする花の色も濃く感じるとか

中々、他のお遍路さんの様に速くは歩けないそうですが、自身のペースで
着実に進まれているようです

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旅の楽しみの一つが、地元特産品のお買い物

米裕さん、土産物屋さんで、焼き芋が売られているのを見つけました

鳴門金時でも、室戸金時でもない、大きな焼き芋のようですが・・・
米裕さん、美味しかったですか?(笑)

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!
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2008/04/23 09:34 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【24番】室戸山・最御崎寺《放送内容》
これまで歩いてきた阿波の国『発心の道場』
仏心に目覚めたものの、まだお遍路の意味も、作法も分からぬ状態。
ですから、初歩をしっかり学び、身につける、という段階でした

これから向かう土佐の国『修行の道場』
阿波一国を巡り終え、お遍路の何たるかを理解した立場として、いよいよ
実践に移る段階です。

厳しい自然の中、難所続きの道のりとなります。
継続する事の難しさを心の底から感じつつ歩む道中は、正に修行です。

尚、その先の伊予の国『菩提の道場』讃岐の国『涅槃の道場』
この4つの呼び名は、修行の段階を表しているそうです。


今回のお参りは第二十四番札所、室戸山・最御崎寺です。

今でこそ海岸沿いの平坦な道を通って参拝する事が出来ますが、かつては
険しい山道しかなく、かなりの難所だったようです。

目の前に広がる、雄大で迫力のある太平洋から吹きつけて来る風は強く、
遮るものがないため、日差しも強く感じます

この地で、お大師さまは御自身を、初めて『空海』と名乗ったそうです。

***********

さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』

遠い道程をボヤくごんたですが、高知と言えば『かつおのタタキ』
美味しい名産品を思い描いて、急に元気になります

そのくせ、大事な事は全く頭に入らないごんたを見かねて、たけやんは、
虚空蔵菩薩さまの御真言を百万回唱える修行を紹介。

この行を修めると、記憶力が増し、書物等を一度目にしたならば、忽ちに
意味が理解出来て、決して忘れる事がないそうです

「そんなん、無理や」・・・『百万回』という気の遠くなる数字を聞いて
ごんたは実行を諦めてしまいます

「ならばこれから45回、般若心経を唱えてみよ」・・・と、たけやん。

ごんた、コレも無理と思っているようですが・・・。

これまでお参りした札所が23箇寺
それぞれのお寺でお勤めする場所は、本堂と大師堂の2箇所ずつ。

と、言う事は、既に46回、般若心経を唱えている計算になります

「数に惑わされて、いきなり最初から『無理と決め付けるのではなく、
目の前の事をキチンと修めて行けば、知らぬ内に完成している・・・。

コレが即ち『修行』

***********

続いては杉本さんの、てくてくインタビュー・ひとへんろ。

足取りの重い男性を発見、尋ねてみると新潟からいらした歩き遍路の方。

3年前「今しかチャンスはない」と発心、まずは番外霊場から巡り始め、
現在は番外と八十八箇所を同時に廻っているそうです。

歩き始めた当初は「何故、来てしまったのだろう?と後悔されたとか。
今はゴールに向かって一歩ずつ、着実に進んでおられるようです

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お参りを修めた一行は、巨岩だらけの岬へとやって来ました。
吹く風は、菅笠が飛んで行きそうなくらいに強烈です。

眼前には、何にも遮られることなく広がる、空と海

お大師さまは、この地の御厨人窟(みくろど)で、虚空蔵求聞持法という
荒行を修められました。

日本国内でも屈指の雄大さを味わう事の出来る、こちらの札所。

海岸沿いの道が存在しなかった頃は、ゴロゴロと転がる大きな岩の間を、
ロッククライミングの如く越えて行く、大変な修行だった事でしょう。

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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2008/04/09 00:53 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【23番】医王山・薬王寺《放送内容》
発心の道場・阿波の国も、今回がいよいよ最後・・・
第二十三番札所、医王山・薬王寺です。

厄除けの祈願所として全国的に有名なこちらのお寺ですが、『厄年』には
色々な解釈があります。

第1説
男性の42歳、女性の33歳といえば『脂の乗り切った』年齢。
つい頑張り過ぎて、肉体にも精神にも、負担がかかる事が多くなります。
疲れを溜めぬよう、今少しブレーキをかけよ・・・
という考えで、先人の知恵から設定された、という説。

第2説
『厄』=『役』。
役員・役職といったものは、働き盛りの者に当たります
大事な時期、丁寧に慎み深く行動すべし・・・
そんな戒め、という説。

第3説
『厄』の字は、脱皮したばかりの蛇の姿を表す、と言われています。
脱皮を繰り返して蛇は成長しますが、脱皮したばかりの皮膚は柔らかく、
鳥など、敵からの攻撃にはあまりにも無力です。
伸び盛り、周囲に注意せよ・・・
そんな忠告、という説。


十干と十二支の組み合わせは、全部で60通り
これが一回りして、生年と同じ組み合わせにもどるのが『還暦』です。

この還暦も『厄』でありながら、お祝いの対象となります。
それは、前の三説を見れば分かる通り、我々が考える『不吉』な意味は、
本来含まれていないからです。

暦が一巡して、生まれた年に戻った。
ここからは、『赤子』のような気持ちで、また一から頑張る・・・
そんな意味から、『赤』のちゃんちゃんこが贈られるのだそうです。

厄年を憂う必要はありません。
むしろ、自分が今後、いかに生きてゆくべきかを考える、良い契機です。

***********

33段の女坂42段の男坂、そして暦の厄坂がある薬王寺。
これらを乗り越える事で、厄落としを体感できる仕組みです。

石段を上り、眼下の海を見渡すと、自らを大海に漕ぎ出す船に重ね合わせ
「さあ、本当の修行が始まるぞ」という気持ちが湧き上がって来るという
こうゆうさん。

苦難を乗り越えてお参りを修め、振り返ると広がる絶景
「視野を広げ、懐の深い人生を送れ」と語りかけて来るように感じます。

***********

かつて、石段一段一段の両端に、書写した経文を置き、厄を落とすという
風習がありましたが、現在は経文に代わり一円玉がお供えされています。

これは、自分がこれまで積み重ねて来た徳分を置いてゆく善行によって、
厄を落とす
、という事を意味しています。

ですから、良い行いをした者でなければ、厄を落とす事は出来ません。

***********

1188年、大火に遭ったこちらのお寺。
その際、御本尊のお薬師さまは、山へと避難された、と言われています。

焼失した建物の再建も終わって、新しい御本尊さまをお迎えしたところ、
避難したと言われた古い御本尊が、ひょっこり帰っていらしたそうです。

現在も、新しい御本尊と背中合わせでお立ちになっている、古い御本尊は
『後ろ向き薬師』さまと呼ばれています。

本堂裏に湧く、ラジウムを含む霊水は『肺大師』と呼ばれ、その名の通り
肺病に効果があるとされています

***********

さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

絶景に感動して話しかけてくるたけやんの言葉にも、上の空のごんた。
見れば、石段にしゃがみ込んで、一円玉を拾うのに夢中です

お供えだから元に戻すようにと、ごんたを嗜めるたけやん

お供えがあるから、掃除も行き届き、お香や御本尊への供物も得られる。
お供えとは、皆が幸せになるための、お手伝いの方法。
そんな善行を積むからこそ、厄を落とす事が出来るのです。

ごんたの様に、自分の懐に全て収めてしまうと、落とされた厄を、一人で
全て背負う事になってしまいます

損得を離れ、皆が喜ぶ事を一心に考えて修行を積めば、その人本来の姿が
明らかになる・・・と言うたけやん。

さて、ごんたの本来の姿は、いつ見る事が出来るのか?

「今、見せたろか?
・・・そう言うと、またもや石段にしゃがみ込むごんたでした(笑)

***********

上る時には大変だった石段も、お参りを修めて、下って来ると、そこには
なんとも言えない爽快感が広がります。

どんな苦難でも、乗り越えて、それを克服した暁には、よい思い出として
心に残るものです

古の人々は、そんな事を身近に体感出来るようにと、程よい高さの場所に
お寺を建立
し、お参り出来るように考えて配置したのかもしれません。

***********

本堂に向かって右へ、還暦の石段を上ると、そこには全国的にも珍しい、
朱色の『瑜祇塔』がそびえています。

ある意味、多宝塔よりも珍しい、特徴的な姿の瑜祇塔。
薬王寺へお参りする際は、忘れずに訪れたいものです

さあ、阿波の国の札所は、これで全て修めました。
次回からは、修行の道場・土佐の国です。

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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!


2008/03/19 00:46 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【22番】白水山・平等寺 《放送内容》
今回のお参りは第二十二番札所、白水山・平等寺です。

仏教で大事にされている『五色』・・・白・黄・赤・青・黒という五色が
最も似合う山門、というのが、こうゆうさんの印象。

お大師さまがこの地で修行なさっていた当時、空にたなびく五色の雲に
金色の梵字が浮かび上がり、それが薬師如来のお姿に変じたそうです。

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寺号に含まれている『平等』という言葉。
我々は『全てが同列・同質』という意味に捉えがちです。

しかし仏教的には、それぞれ個性の異なるものが、互いを重んじながら、
高め合う
、という事だそうです。

お寺に掲げられた『五色』の幕が、その象徴。

本堂の向こうに広がる風景を見ると、自然に生育した様々な種類の木が
全体としては見事に統一され、素晴らしい眺めとなっています。

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山門から階段を50メートルほど上った所に、『弘法の霊水』と呼ばれる
井戸があります。

修行に際し、お大師さまが清らかな水を求められて錫杖で地面を掘ると、
乳白色の水が湧き出た、との事。

『白水山』という山号は、この故事によるものと思われます。
(別の説もあるようですが・・・詳しくは『凸凹同行記』にて。)

功徳があり、体に良いお水を頂いたお大師さまは、百日の行を修められ、
御本尊の薬師如来像を彫り上げたそうです。

***********

さてここで、こうゆうさんの一口メモ

井戸の定義とは?

  1.きれいな水が湧き出ている事。
  2.たくさん湧き出ている事。
  3.常に湧き出ている事。

蛇口をひねれば、きれいな水を好きなだけ使える生活に慣れている身では
あまり意識しませんが、人々が『利用』し、役割を果たすに足りる井戸は
これらの条件を満たしていなければなりません。

してみれば、井戸の貴重さが理解出来るかと思います。

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さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

平等寺の門前で鳴門金時を頬張りながら、薩摩芋についての細かい知識を
重箱の隅をつつくが如く披露するごんたに、少々呆れ顔のたけやん

お返しに(?)山号の『白水山』という呼び名の由来を聞かせます。

お大師さまが掘り当てた井戸の水が、白く濁っていた、という話ですが、
三百年ほど前の記録では、清らかに澄んだ泉が湧き出ていた、との事。

この『泉』という文字を分解して山号の『白水』とした・・・という説。

使う人の心が清らであれば、澄んだ水が湧き出て、汚れた人が使うなら、
白く濁った水が・・・

「お大師さまの掘り当てた白い水の話は、汚れた人のデッチ上げか?」

ヒネクレて、偏った考えのごんたに、ウンザリのたけやん。
その事を指摘されたごんた、スネて、一人でお寺へと向かいます

・・・が、閣魔堂の十王に睨まれて、泣きながら帰ってきてしまいます

実は、先ほどの鳴門金時の料金を、一本分ごまかしていたごんた

そのような悪事を働いたなら、閻魔さまに見抜かれて餓鬼道に落とされ、
始終腹を空かせていなければならない
と聞き、お店へ戻って行きますが、
キチンとお代を払うのかと思いきや・・・

「餓鬼道へ落ちた時のため、今の内に鳴門金時を食いだめしておく

・・・という事だそうです。

***********

続いては、杉本さんのてくてくインタビュー・ひとへんろ

干し柿や鮎など、季節毎の食べ物を、車で移動販売をしているお母さん

年中無休でお店を開き、全国からの様々な参拝者と出会ったそうですが、
印象に残ったお遍路さんは、三味線を弾く東北地方の方、との事。

商売をしていると、色々な出会いがあるのが楽しみだそうです

***********

お薬師さまは、病気平癒がお役目ですが、それぞれのお寺の御本尊により
眼病やのど、肺、等々・・・『得意分野』が異なるそうです。

因みに平等寺では『足腰に効くお守りが扱われていますので、御本尊の
得意とされる方面は、そちら・・・という事になります。

実際、霊水を頂いて足が治り、その後のお参りを無事修めたというお話も
伝わっており、その事を裏付けるように、『お駕籠』など、現代で言えば
車椅子に当る道具などが数多く奉納されています。

次の二十三番札所を修めれば、阿波の国ともお別れ。
遂に修行の道場、土佐の国へと向かいますが、その前にこちらの平等寺で
足腰を手入れし、体を整えて、いざ出発!!

各札所を独立した『点』で見るのではなく、この様に四国全体を見渡し、
ストーリー立てて理解すれば
、お遍路をより深く理解出来ます

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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!


2008/03/04 23:33 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【21番】舎心山・太龍寺 《放送内容》
よく整備された駐車場に到着した一行ですが・・・
遠足気分の杉本さんに対し、こうゆうさんの声は、何故か沈みがち

今回は、焼山寺・鶴林寺と共に『阿波の三難所』と呼ばれる内の一箇寺、
第二十一番札所、舎心山・太龍寺へのお参りです。

現在は、ロープウェーで簡単に登る事が出来るのですが・・・
実はこうゆうさん、高所恐怖症なのだそうです

そんな訳で、大はしゃぎの米裕さんと杉本さんに対し、10分間の行程で
こうゆうさんの口から漏れるのは、低い呻き声のみでした

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こちらの御本尊は虚空蔵菩薩さまですが、成就すれば記憶力が向上する、
『虚空蔵求聞持法』という行があります。

若きお大師さまは、この地で、虚空蔵菩薩の御真言を百万回唱えるという
その行を修法され、そこから超人的な御活躍が始まりました。

実際に修法した方のお話によると、五感が冴え渡り、感受性が高まるのを
実感出来るそうです。

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さてお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

険しい参道に嫌気がさして、何だか自暴自棄のごんた。

これから向かう太龍寺の院号は『常住院』
その険しい山々の風景や、厳しい道中が、心に印象深く留まることから、
このお名前になったのでは・・・というのが、たけやんの説です。

山号の『舎心山』『捨身』に通づる言葉です。

19歳という若さで、身を捨てる覚悟で修行に明け暮れたお大師さまが、
龍を封じ込めたと言われる洞窟・・・龍王の窟屋と不動の窟屋

由緒ある、この神秘的な洞窟は、戦後のドサクサで乱開発の犠牲となり、
姿を消してしまった
、との事。

・・・嘆かわしい話です

太龍寺の御本尊は、虚空蔵菩薩さま。
『虚空(=宇宙)』という無限の蔵に溢れる、幸せ・真実という宝物を、
それぞれの心の清らかさに応じて、分け与えて下さる仏さまです。

毎日、明けの明星が輝く頃・・・

  望みのある人が、至心に21回、御真言をお唱えすれば、願いがかなう
  愛されたい人が、35回、声を上げてお唱えすれば、想いが伝わる
  病の人が、100回お唱えすれば、病苦は消え去る

「ところでお大師さまは、何回コースやったん

無邪気に尋ねたごんた、たけやんの答えを聞いて・・・(笑)

***********

『西の高野山』とも呼ばれる太龍寺。

その名が表わす通り、お大師堂の周囲は、建物だけでなく木立の姿までが
高野山の奥の院周辺の風景瓜二つだそうです。

瞼の裏に焼きついた、遠い祖山の光景。
先人達は、大変な努力の末に、その再現を成し遂げたのでしょう。

こうゆうさん・米裕さんを始めとする、高野山で修行されたお坊さん達は
この地を訪れると、懐かしさを感じる一方で、初心に帰らねば・・・と、
身も心も引き締まるそうです。

標高の高い場所に位置するため、雷の害に悩まされ続けるこちらのお寺

過去、火災に遭ったという記録も多くあり、現存している建物の中には、
比較的新しい時代のものもありますが、焼失前の様式で再建されており、
よく整備されていながら、古い趣がそのまま残っています

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・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!


2008/02/19 11:24 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容

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