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2024/05/07 14:54 |
【82番】青峰山・根香寺《きくへんアルバム》
第八十二番札所、青峰山・根香寺のアルバムです

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青峰山・根香寺といえば牛鬼
看板にはリアルなイラストが描かれています

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本堂へ行くには回廊を通らなければいけません。
この回廊もちょっとワクワクします


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樹齢1600年の白猴欅(はっこうけやき)です。

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こちらは五大明王が祀られている『五大堂』です。
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2010/09/11 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【82番】青峰山・根香寺《放送内容》
今回のお参りは第八十二番札所、青峰山・根香寺です。

前回の札所が『白』峯寺だったのに対し、今回は『青』峰山。

この地を巡錫されていた空海さまが金剛界曼荼羅の五智如来を感得され、
五つの峰にそれぞれ色を配されて密教の道場となさった事に由来します。

***********

古い山岳信仰の形態を、現代まで色濃く残すこちらのお寺。

駐車場の上には、恐ろしく奇怪な姿をした怪物の像がありますが、これは
四百年程前に、この界隈を荒し回ったと言われる『牛鬼』です

境内へと進むには、山門から一度石段を下った後、更に上へ上るという、
かなりハードな行程となりますが、これは魔を封じる地形だそうです。

山号が示す通り、参道の周囲は、豊かな緑の木々。
お参りしながら、心行くまで森林浴を楽しむ事も出来ます

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前回の天狗やこの牛鬼のように、四国八十八箇所の各札所に伝わる話には
得体の知れない物の怪の類が度々登場しますが、この四国の地に限らず、
お坊さんが怪物と対決した、という話は、全国各地に残っています。

蛇や狸、狐等に『憑かれた』といった相談は、現代でもあるそうですが、
西洋的な『対決』ではなく、対話による問答の中で相手の言い分を聞き、
最後に法力で降伏させるという日本にあって、大事なのが『見栄』

荒れ狂い、凄んで、力を見せつけようと迫って来る恐ろしい相手に対し
平静を保ち、力のあるお経を唱え、相手に『勝る』という事を見せつけて
屈服させるのが、お坊さんの役目です。

これは、自然災害を前にした時の、我々の態度に通ずるものがあります

猛威を振るう台風などの自然のパワーを前にすると、普通の人間であれば
狼狽するばかりで、不安に駆られて右往左往しがちです。

でも、ジタバタしたところで、何かが変わるわけでもありません。

ただ、事前に成すべき事を終え、準備万端でその時に臨んだでいたなら、
あとは心静かに、凛として、嵐が過ぎ去るのを待つ事が出来るのです

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こちらの見所の一つが、日本でも有数の古さを誇る、五大明王像

各地の展覧会へ『出張』される事が多く、色々な場所で御覧になった方も
多いかもしれません。

根香寺へお越しの際は、ぜひ、『本来の場所』にいらっしゃる明王さまへ
お参り下さい。

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さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

今回は、根香寺にまつわる牛鬼のお話です。

昔、この辺りの村人は、森に棲む怪物に悩まされていました。

夜道を行くと、暗がりの中を動く巨大な影。
一瞬、恐怖が過るものの、牛に似た鳴き声に安心する。
が、次の瞬間には鋭い角に突き刺され、森の奥に引きずり込まれる

・・・こんな風に、五人もの村人が犠牲になったそうです。

その頃、塩江に山田蔵人高清という弓の名手がおり、噂を聞いた村人達は
牛鬼の退治をお願いに行きました。

名人の放つ威厳を察知してか、牛鬼はなかなか姿を現しませんでしたが、
高清が根香寺で牛鬼出現を祈願して二十一日目の満願の日、山の中を蠢く
黒い生き物を発見。

一本の矢では倒し切れず、二本目の矢を口に命中させ、見事退治に成功

その牛鬼の角は、今も根香寺に保管されているそうです。

***********

根香寺に参拝した際には、ぜひとも手に入れたいのが、牛鬼グッズ
リアルな姿が描かれた縦向きの手拭いが、こうゆうさんのお薦めです。

最後に、お寺の名前の由来について、米裕さんの解説です

かつて、このあたりでは香木が沢山採れたそうです。

智証大師さまが香木に御本尊を刻んだそうですが、その根の放つ香りが、
とても馨しいものだったので、寺号となったそうです。

また、その根の香りが水に溶けて、川も香った事から、『香川』の地名が
生まれたそうです。

『香りが広がる』という事は、『仏法流布』にも繋がっています。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2010/09/05 21:48 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【81番】綾松山・白峯寺《きくへんアルバム》
第八十一番札所、綾松山・白峯寺のアルバムです

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綾松山・白峯寺の山門です。
五本線が格の高さを表わしています

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修行大師像をバックに
収録中のこうゆうさんです

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天気が良すぎて光り輝くお大師堂
まぶしいですっ

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招き猫のミニチュアがいっぱい!

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芋を見つけて喜ぶ米裕さん
写真撮ってます

2010/08/28 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム
【81番】綾松山・白峯寺《放送内容》
今回のお参りは第八十一番札所、綾松山・白峯寺です。

坂出市内にありながら、五色台の一角という立地もあり、幽玄な空気漂う
こちらのお寺。

山門には菊の御紋、そして塀には最高の寺格である事を示す五本線
それもそのはず、こちらは崇徳上皇の御陵所でもあるのです。

***********

元々は、この地を訪れた弘法大師空海さまが、宝珠を埋めて井戸を掘り、
お堂を建立なされたのが起源。

後に、霊光に導かれてやって来た円珍和尚が、そこに現われた老翁から、
この地が大変な霊地である事を聞かされます。

そこで、瀬戸内に漂っていた流木を引き揚げ、千手観音さまのお姿を刻み
御本尊として安置されたそうです。

***********

ところで。
空海さまが井戸を掘られる前、宝珠を埋めたのは何故でしょうか?

今でこそ、仏教は我々日本人の生活に浸透していますが、当時は平安期。
まだまだ『異国から来た新しい教え』というのが、一般的な認識でした。

そこで、お堂を建てる許しを請うため、古くからその土地にいらっしゃる
神さまへの捧げものとして、地・水・火・風・空の五大元素を表現した、
宝珠という最高の贈り物をなさったのです。

この『土地に鎮めものを埋める』という事、家などを新築する前の土地で
神主さんに行って頂く『地鎮祭』そのもの、という印象ですが・・・

現代では、大多数の日本人が神道の行事と捉えている、この地鎮祭
実は、仏教が発祥なのです

そして、円珍和尚が会ったという翁、そして流木の意味するところとは?
・・・それは、後半に。

***********

さて、皆さんお待ちかね、米裕さんの創作小噺『凸凹同行記』。

今回は、白峯寺にまつわる天狗のお話です

天狗に関する伝説は日本各地に残っていますが、こちらの白峯寺周辺にも
今の神奈川県あたりから移り住んだと言われる、『相模坊天狗』のお話が
伝えられています。

ある時、白峯寺に一人の客人がありましたが、もてなす物がなかっ
たため御住職は小僧さんに、ふもとで木綿豆腐を買って来るよう言
いつけます。

小僧さん、日の暮れかけた中、長い山道を行くのを心細く思っていた所、
大きな羽音がしたかと思うと、何かに背負われて空を飛び、ふと気付くと
豆腐を手に、白峯寺の門前に立っていたそうです。

ついさっき出掛けたばかりの小僧さんが、あっと言う間にお使いを済ませ
帰って来たという事で、寺は大騒ぎになりました。

しかも持ち帰ったのは、京の町でしか手に入らないという、絹ごし豆腐
これは、夜遅くのお使いを気の毒に思った相模坊天狗が、小僧さんの事を
助けてくれたのだろう、と言われています。

この、相模坊天狗

保元の乱に敗れ、都に帰る事を許されず、望郷の念を抱きつつ亡くなった
崇徳院の白峯御陵を守り抜いた事でも知られており、『相模坊大権現』
地元では『さがんぼさん』として親しまれています。

***********

さてさて、話は戻り、円珍和尚が会った翁と、流木の件

伝説の要所で登場する翁とは、大抵の場合が、その土地の神さまです。
円珍さんがお会いしたというこの老翁も、古くからこの土地を治めていた
神さまの仮の姿でしょう。

そして、海に浮かぶ流木を『霊木』として像を刻み、安置する行為。

これは、天竺、そして唐という遠い異国からはるばる旅をして来た仏教が
この日本の地に根差し、人々の信仰を集めたという事実を示しています

旅のガイドブックには、数行でしか語られる事のないエピソードですが、
注意深く読めば、このように深い物語が隠されている事もあります。

***********

・・・という訳で、今回のダイジェストはこの辺で。

詳しくは、FMくらしきのOAと、Podcastでチェック!!

2010/08/21 17:30 | Comments(0) | TrackBack() | 放送内容
【80番】白牛山・国分寺《きくへんアルバム》
第八十番札所、白牛山・国分寺のアルバムです

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境内案内図です。
とても広い白牛山国分寺です

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釣鐘の前で収録中です
「いぬー」と鳴ったそうです

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なんと、お大師堂はこの中!
今までにないタイプのお大師堂です。

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お参りを終えて、
帰る姿も凛々しいこうゆうさんでした。


2010/08/14 17:54 | Comments(0) | TrackBack() | きくへんアルバム

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